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企業の提携・合併観察スレ

2051とはずがたり:2017/04/21(金) 22:07:31
>>2050-2051
 ある会計士はこう分析する。

それでも決算発表に踏み切った東芝の事情

 結論不表明の決算をすれば、東芝に対する疑いは一段と深くなる。それでも東芝は「決算」に踏み切った。なぜか。

 同社の借入金は約1兆3890億円。およそ半分をメガバンク、残りを地銀や信金が貸している。地銀や信金は東芝が倒産した時の「取りっぱぐれ」を恐れている。3度目の決算延期をして、彼らが一斉に回収に動けば、信用収縮の雪崩が起きる恐れがある。だから東芝は無謀を承知で結論不表明の決算を発表した。

 そもそもの原因は2015年のS&W買収にある。この頃、米国で進める4基の新規原発建設が遅れに遅れ、遅延で発生した巨額のコスト増を負担するのは、電力会社か、建設会社のS&Wか、それともウエスチングハウス(WH)か。法廷を舞台に責任の押し付け合いが続いていた。

 2015年といえば、春には東芝の粉飾決算が発覚している。東芝が最も恐れたのは2006年に6600億円で買収したWHの企業価値が毀損していることがバレて巨額減損に追い込まれることだった。

 S&Wがごねて裁判が長引けば、WHの米国での事業がうまくいっていないことがバレてしまう。そこで東芝は「毒を食らわば皿まで」とS&Wを飲み込んだ。この決断が、結局、東芝を債務超過に追い込んだのは皮肉と言うしかない。

7166億円の損失が発生した背景

 なぜ7166億円もの巨額減損が突然、発生したのか。考えられる筋書きは三つある。

 一つ目は損を承知で買収し、隠し続けたという説。WHの経営を順調に見せかけるためだ。

 二つ目は買収時の資産査定がデタラメだったこと。そもそもとんでもない損を抱える会社をつかまされたという説である。

 三つ目は買収後に、東日本大震災やリーマン・ショック級の大きな外的要因の変化があった。

 買収は2015年。三つ目はまず考えられない。要は「隠した」のか「騙された」のかのどちらかである。

財務のプロ、平田CFOに直撃

 質疑応答で手を上げ続け、終了間際に質問の機会を得た。

――どうやると7166億円もの損失が突然発生するのか。PwCの疑念もそこにあるはず。隠してきたのか、騙されたのか。

 平田政善CFOの答えは「隠したのでも、騙されたのでもない」というものだった。

「S&Wが手がける原発建設に関しては膨大な量のドキュメントがございます。それらを精査した結果、7166億円ののれん代を減損すべきという結論に至りました」

「財務のプロ」の苦しい回答
――買収する前に精査すべきだったのではないですか。デューディリ(資産査定)を担当したのはどこですか。

「買収交渉の段階では見ることができない資料もございます。デューディリにはプロフェッショナルな会社を使いましたが、個社名の公表は控えさせていただきます」

――デューディリしたのは(東芝の監査委員会委員長、佐藤良二氏の出身母体である)デロイトではありませんか。

「個社名は控えさせていただきます」

――財務のプロの平田さんに伺います。上場企業としてこの数字を『決算』と呼べますか。

「本来であれば監査法人の結論表明をいただくのが筋と考えますが、今回は投資家様の不安も考え、不表明の段階で発表させていただきました」

 判断は東京証券取引所に委ねられた。

 東証はこれを「決算」と認めるのか。

 認めないなら、決算もできない会社をこのまま上場させ続けるのか。

 要は東証が本気で投資家の権利を守る気があるかどうかである。失望すれば海外の投資家は日本から去っていくであろう。


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