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企業の提携・合併観察スレ

1737とはずがたり:2016/03/20(日) 09:58:39
>>1734-1737
?鴻海は「薄利多売」をビジネスのモットーにしている。恐らく無駄の削減、つまり日本企業の年功序列制の賃金体制や、天下りの「慣行」、そして温情的な価格での関連企業・子会社からの調達などは廃止されることが予想される。要するに、部品メーカーや下請けの依頼は厳選し、品質が良く、より安い企業から購入(以量制価)することに変更する。そのような対策を実施しないと、赤字体質から黒字化の「金のなる木」に移行することができないからだ。

日本村の甘えはもう許されない
シャープ経営陣に求められる“覚悟”

?シャープが「金のなる木」になれるのが望ましいのだが、「問題児」であっても、現状の「負け犬」のままでいるよりは、遥かにマシだ。「問題児」(シャープ再建シナリオB案)への移行はどうだろうか。

?赤字の垂れ流しが問題になっている太陽電池パネル部門(70億円の赤字)を切り離すことによって、多くの経営資源を今後、成長可能な事業分野に振り向けることができるだろう。

?たとえば、シャープが開発した、スマートフォンの機能を備えたモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」(16年3月に発売)などがヒットすれば、「負け犬」から「問題児」にシフトする可能性がある。これは携帯電話+ロボットの結合というIoT(モノのインタ?ネット)による「サービスのモノ化」に対応すべく、新たに開発された製品である。

?シャープはブランドを重視し、新製品のR&Dと販売に特化し、製造を鴻海に委託する。もともと鴻海はソフトバンクからヒト型ロボット「ペッパー」の製造を請け負っている。ロボットとスマートフォンの製造経験を持つために、恐らくシャープの国内工場よりも安価で製造することができるだろう。白物家電については、IoT技術の活用によって消費者の好む製品が開発され、製品の成熟化による需要の飽和から、次の高い付加価値の成長産業にシフトすることができる。

?市場の成長率も市場シェアも高い「花形事業」(シャープ再建シナリオC案)は現段階では望めないだろう。郭会長は「3年以内に黒字化」と発言をしているように、当分の間は、赤字体質から黒字体質のシフトに主力なエネルギーを置くことになるだろう。

?赤字部門を1つずつ減少させる一方、アップルから次世代のiPhoneの受注を獲得したり、ロボホンが大当たりするなど、仮に次々とヒット製品を出せるのであれば、新生シャープを支える多くの主力製品の柱が生まれ、「花形事業」へのシフトは夢ではないのだが、その可能性はあまり高くない。

?産業革新機構案は、いわばシャープの“延命策”を提示したと言える。しかしシャープはその道を選ばず、世界の熾烈な競争の荒波に身を投じ、外資・鴻海の傘下でサバイバルして真の“再生”を求めることを決めた。ここから先は、従来のような甘えは通用しない。シャープ経営陣には、相当な覚悟が必要である。


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