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企業の提携・合併観察スレ

1712とはずがたり:2016/03/01(火) 21:36:04
>>1711-1712
<4年前の苦い交渉>

買収交渉の最後に浮上した行き違いは、鴻海がシャープに9.9%出資することで合意しながら、結局は実現しなかった4年前の苦い交渉を思い起こさせた。

両社は、シャープによる第三者割当増資を1株550円で鴻海が引き受けることで合意したが、シャープの株価は合意から7カ月後に7割以上値を下げたこともあり、出資は見送られた。

鴻海によるシャープ本体への出資は実現しなかったが、郭会長はグループとしてではなく、個人資金で大阪・堺市にあるシャープの液晶パネル工場に出資するという策に出た。12年夏に新体制に移行した堺工場の業績は改善し、シャープ関係者の間で郭会長を信頼する機運も醸成されたという。

そして2016年、新たな経営危機に直面するシャープの再建スポンサー候補として、再び鴻海が表舞台に現れた。当初は鴻海と並行してシャープと交渉してきた政府系ファンドの産業革新機構の優勢が伝えられたが、今年1月30日に来日した郭会長がシャープの社外取締役と銀行団の前で披露したプレゼンが流れを変えた。

およそ5100億円のシンジケートローンの返済期限が今年3月末に迫り、経営破綻を回避するための財務上の命綱が必要なシャープ。最重要顧客である米アップル<AAPL.O>との関係強化を強化する上で、シャープの技術を是が非でも手に入れたい鴻海。思惑は違っても、両社にとって約6500億円規模の買収実現の重要性は疑いようもない。

事態の打開を切望する両社の強い期待を示すように、「偶発債務」をめぐる確執が表面化した翌日の26日夜、郭会長とシャープの高橋興三社長は中国で向き合い、差しで打開策を話し合った。

このトップ会談で気まずい雰囲気は沈静化したと複数の関係者は話す。結局、シャープと鴻海は交渉期限を1―2週間延期することで合意した。

<郭マジックと日本側への配慮>

郭会長を知るある人物は言う。「彼は並外れた説得力を持つ男だ。しばしば、マジックをかける場面をこれまでも見てきた」。「彼はシャープ再建の青写真を持っている。企業再建のことは知り尽くしている」と、郭氏を知る別の関係者も指摘する。

鴻海側には過去のシャープとの長年の交渉で得た教訓もある。「郭会長は、日本の流儀や対処方法をもっとよく理解し、日本人のメンツを重んじるよう、交渉に当たる部下達に再三再四、指示している」と鴻海に近い関係者は語る。そして「トップと実務者を交えた直前の2、3日の協議で、両社の協調は改善するだろう」と楽観的な見通しを示している。

(ロイターニュース編集部)


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