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企業の提携・合併観察スレ

1644とはずがたり:2016/02/07(日) 17:59:21
>>1643-1644
iPhone向けの液晶パネルは、ジャパンディスプレイ、シャープ、韓国LGディスプレイの3社で供給している。

中でもジャパンディスプレイはタッチパネル機能を内蔵するインセル技術や量産技術に優れているため「アップルからの技術面での信頼が厚い」(液晶アナリスト)とされる。

昨年は液晶パネルに使うバックライトメーカーで生産の不具合が発生。思ったように部品が調達できなかったことで、伸びゆくiPhoneの需要をつかみきれなかった。

今期はその影響が収束したうえ、前期末に千葉県の茂原工場に新設された液晶パネルラインが本格稼働を開始。これまで応え切れなかった注文に、生産が追いつくようになり、その効果が業績に反映された。

加えて、石川県白山市ではアップルからの資金援助で液晶パネルの新工場を建設中だ。2016年度に稼働すればiPhone向けの生産能力はさらに2割強拡大する見込みで、アップルの成長に追随する準備を整えている。

ただ、不安材料もある。経営危機に陥ったシャープの趨勢だ。同社は液晶事業の提携や売却を視野に、複数の会社と交渉を開始している。その売却先として、ジャパンディスプレイと大株主の産業革新機構が挙がっているが、台湾のEMS(電子機器受託製造サービス)世界最大手・鴻海精密工業も、候補に名を連ねている。

 鴻海はアップルからiPhoneの組み立て製造を受託しているが、基幹部品の液晶については内製化できておらず、前述からの3社から調達に頼っている。そのため、アップルへの供給実績を持つシャープの高精細液晶パネルの生産技術は、魅力的に映る。

本間会長が三洋電機時代に味わった敗北感

もし鴻海がシャープの技術を手に入れれば、多大な資金力を武器に、ジャパンディスプレイのシェアを奪いかねない。

今回の決算会見で、本間会長は「われわれは改革の途上だから、いま(シャープと)統合となると混乱を来す。

しかし、シャープが持っている生産技術が第三国に流れる方が脅威だ」と危機感を募らせる。

本間会長が、技術流出を警戒するのには理由がある。今でこそ、ジャパンディスプレイの会長兼CEOを務めるが、今年6月にトップに就任したばかり。以前は三洋電機の副社長を務めていた。

三洋電機に在職中、リチウムイオン電池で世界首位の座に導いたが、次第に価格で勝る海外メーカーに負け、技術も流出。三洋電機そのものがパナソニックの傘下入りしてしまったという苦い経験を持っている。

本間会長は、かつて東洋経済の取材に対して「日本は電化製品の“頭脳”である半導体で敗れ、“心臓”である電池もやられた。最後の“顔”である液晶は守らなければいけない」と語っている。

本間会長にとって、ジャパンディスプレイを立て直すということにとどまらず、シャープの液晶技術を守ることは、日本電気産業の失地回復という悲願でもある。

好調な業績に、影を投げかけるシャープの低迷。ジャパンディスプレイを、ひいては日本の液晶業界を守れるか。本間会長には重責がのしかかっている。


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