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科学の基本を教えます
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神って誰
:2025/05/28(水) 17:03:20 HOST:softbank126089072011.bbtec.net
2017年のギャラップの調査では、創造論を信じる人が38%で、進化論を信じる人が57%であった。しかし詳しくみれば、進化論を信じる人は、二つに分かれていることに留意しなければならない。一方には、進化論を認めつつも、進化の過程は神によって導かれた、と考える人が38%ほどいるのである。他方、神の介入なしで進化してきた、と考える人は19%しかいなかった。日本人が想定する進化論は、こちらのほうだろう。
進化論を認めつつも、進化の過程は神によって導かれた、という考えは「有神論的進化論」と呼ばれる。これには、ID論も含まれるが、それだけではない。
たとえばカトリックにおいては、1950年にピオ12世が、教皇回勅「フマニ・ゲネリス(Humani generis)」で、進化論を部分的に認め、1996年にはヨハネ・パウロ2世が、進化論は仮説以上の理論である、と述べた。ベネディクト16世は、進化論はすべての問いに答えていない、としながらも、進化論と信仰は共存できる、と述べている。2014年には、教皇フランシスコが、世界中の科学者が集うバチカン科学アカデミーで、神は生物を自然の法則に従って進化するように創造した、と説いた。カトリックでは、生物学的な意味でのヒトは進化の過程で生まれたとしても、それを導き、魂を創造してヒトを人間たらしめたのは神である、としているのでる。
ただカトリック教会は、ID論を受け入れていない。たとえ偉大なる知性が神に読み替えられる余地があっても、それは神の存在を脅かしてしまう。ID論は、自然の原因によって説明できない箇所に神を持ち出す「隙間の神」論法に類するものである。いつか科学が、その隙間を説明できるようになれば、神の偉大さは低められ、さらには神の存在が不要とされる懼れがある。ゆえにID論に対しては、科学側だけでなく宗教側にも反対論が多い。
また、有神論的進化論は宗教側からのみ唱えられているわけでもない。例えば2009年、フランシスコ・コリンズという遺伝学者が、有神論的進化論を主張した。このインパクトは、前例のないものだったと言えよう。コリンズは、生命科学の研究者や医師を6000人以上抱え、アメリカの医学生物学研究の中核である米国立保健研究所の所長であり、国際ヒトゲノム計画の代表をつとめたほどの科学者だったからである。
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