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技術的特異点/シンギュラリティ【総合】避難所 27

529名無しさん (ワッチョイ b634-af45):2024/10/26(土) 17:18:42 ID:/Z5TCR6Y00
著しい混乱で世界が荒廃でもしない限り、AIのおかげで劇的に生活は楽になるのは既定路線だろうね
楽になると思えないなら、歴史を知らないで視野が狭いだけだろう

マット・リドレーの繁栄より抜粋
『安価な光』
以前より豊かで、健康で、背が高く、賢く、長生きで、自由な人びと(つまり、みなさん)は、じつに潤沢な時代に生きているので、必要とするものはほとんどどれも値段は下がる一方だ。人間の最も基本的な四つのニーズ(衣食住と燃料)の値段は、過去二世紀のあいだに安くなった。とくに食料と衣料は(二〇〇八年に食料の価格がつかの間上がったにもかかわらず)際立っている。燃料価格の推移はそれより不規則だし、住宅の価格変動はそれほど目立たないが、おそらく安くなっている。意外かもしれないが、今日の平均的な家族用住宅の価格は、一九〇〇年より、いや、一七〇〇年と比べてさえ、わずかながら低いだろう。電気や電話、配管など、便利な近代的設備がはるかに多くあるにもかかわらず、低いのだ。基本的なニーズが安価になれば、可処分所得のより多くを贅沢品に使える。人工照明は必需品と贅沢品の境界に位置する。金銭的に言えば、同じ量の人工照明をするのに、一三〇〇年のイングランドでは今日の二万倍の費用がかかった。 これは途方もない差だが、労働に換算すると、変化はさらに劇的で、改善が見られた時期はさらにあとになる。平均的な賃金で一時間働いたときにどれだけの人工照明が手に入るか考えるといい。紀元前一七五〇年には二四ルーメン時(ゴマ油ランプ)だったものが、一八〇〇年には一八六ルーメン時(獣脂ロウソク)、一八八〇年には四四〇〇ルーメン時(石油ランプ)、一九五〇年には五三万一〇〇〇ルーメン時(白熱電球)、今日では八四〇万ルーメン時(コンパクト蛍光灯)に増えた。あるいは、こう言ってもいい。今日、一時間働けば、読書用の照明が三〇〇日分まかなえるが、一八〇〇年に一時間働いたときに得る賃金では一〇分しかもたなかった。逆に、読書用の照明一時間分をまかなう(たとえば、一八ワットのコンパクト蛍光灯を一時間つけておく)のにどれだけ働く必要があるか考えることもできる。今日、平均的な賃金を稼いでいる人なら、一秒の半分もかからない。〇・五秒働けば、一時間照明をつけていられる。一九五〇年に、当時の賃金で白熱電球を一時間つけておくには、八秒働かなければならなかった。石油ランプを使っていた一八八〇年代だと、一五分働く必要がある。一八〇〇年代の獣脂ロウソクだと、六時間以上(紀元前一七五〇年のバビロニアでゴマ油ランプを使って同じだけの照明をしようと思ったら、五〇時間以上働く羽目になっただろう)。一時間の照明を得るための労働時間は、六時間から〇・五秒に減った。これは四万三二〇〇倍の進歩だ。時間という重要な「通貨」に換算して考えると、一八〇〇年に生きていた先祖と比べて、私たちはこれだけ楽をしているのだ。




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