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おしゃべりルーム

81Sekko:2006/07/21(金) 09:52:53
いろいろ
 『聖骸布の仔』、『ダ・ヴィンチ・コード』の長さに対抗するためにはある程度の長さがあった方が存在感があるかなと思ってたんですよ。私も最初10日くらいかけて読んだ気がします。今まで直接感想をいただいたのはMLの女性一人です。YKさま。
 「竹下様の翻訳された「聖骸布の仔」を読みました。
科学の進歩と政治の世界、権謀術数をからめ見事に組み立てられて、ロマンスでもあり最後にいたるまで、最後に更に心地よく読み勧める作品と思います。ダビンチコードは最初の数ページでいつもの冷酷さを感じ、又後で読みましょと投げ出しましたが、こちらは素直に読み終えました。」
 ということでした。FUSAKOさん、読み終わったらまたご感想ください。
 昨日、W杯でフランスはブラジルに勝ちました。夜の3時ごろまで、爆竹が鳴ったりクラクションで外がやかましいでした。ブラジルにはよく勝ってるみたいで愛称がいいんでしょうね。火曜のスペイン戦では、スペインのサポーターが、フランスの黒人選手に対して、猿の鳴きまねをしたことで問題になりました。確かに、他のヨーロッパチームはいかにもネーションというか、ゲルマンやラテンやアングロサクソンのがヨーロッパを住み分けてきた部族の代表のような面がありますが、フランスはもともと部族混在妥協の地であったことと、ユニヴァーサリズム同化主義のせいで、チームは今やほとんど移民の子孫、黒人が目立ち、トーゴ戦など、ユニフォームがないと遠目にはブラックアフリカチーム同士の戦いみたいでした。98年の時にはキャプテンのデュシャンとかプチとか、いかにも土着フランスっぽいスター選手がいましたが、今は・・・それで、一次リーグ突破前には、フランス人はできの悪い傭兵チームを見るような冷たい視線でした。しかし、他国人から見ると違って見えるようで、朝鮮日報のコラムにこんなのがありました。http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/06/27/20060627000031.html

【W杯コラム】韓国のゴリ押し、フランスの余裕
「老いた雄鶏」再考

 ドイツ・ワールドカップサッカー大会で韓国とスイスの試合が行われた23日夜(韓国時間24日未明)。パリにある韓国大使館は門戸を開放してフランスにいる韓国人たちにサッカー中継を公開し、応援の場を提供した。さらにフランスの警察に届け出をし、「夜遅くまで騒々しいだろうが了解してほしい」と近隣の建物に了解を求める手紙も送った。そんな在仏韓国大使館にはパリに住む居住民・留学生・旅行客らが1000人以上集まった。一方、韓国大使館と道ひとつ隔てた所にスイス大使館もあったが、そこはこうした応援の場を提供していなかった。

 韓国サッカーの「12番目の戦士」たち。韓国内でも、海外でも11人の選手を応援する韓国人たちは全員、選手と同じくらい試合に気合を入れ、この熱い思いが再び2002年の奇跡をもたらすと信じていた。

 だが私たちのワールドカップは終わり、12番目の戦士たちも、もうその情熱を鎮めるときが来たようだ。

 4年前に韓国で見守ったW杯と、異国の地で見たW杯の感慨は違っていた。フランスで暮らしながら韓国対フランス戦を見ることになり、「痛快に打ち負かしてほしい」という気持ちが誰よりも強かった。これまで、私個人がフランスで感じた憤りを、韓国代表がフランス代表を打ちのめすことでスッキリさせたい、という期待があったからだ。

 しかし、このような期待に気まずく、また恥ずかしく感じさせられる状況を何度も目にした。韓国対フランス戦が終わった翌朝、フランス代表のベスト16入りが不透明になっているのにも関わらず、このニュースを伝えるフランス人ニュースキャスターの表情は全く暗くなかった。喜び勇んで歓声を上げる韓国人の姿を、にっこり笑って伝えた。おそらく韓国のニュースキャスターが笑いながら自国チームの不利な状況を伝えようものなら、インターネットにはあらゆる罵詈雑言や非難があふれるだろう。

 韓国人がW杯でトーゴという国を知ったように、フランスでは韓国に対する関心や理解がW杯をきっかけにいっそう高まった。「中国人? 日本人?」と聞かれて「韓国人」と答えると、「ああ、そうだったの」と親しげに微笑み、さらに話かけてくる人々が韓国対フランス戦以降、急に増えた。

 それから数日後。韓国人がため息交じりに韓国対スイス戦を見守っていたころ、世界最強の実力を持ちながらずっとW杯で勝てなかったために「年老いた雄鳥」と嘲笑されていたフランスは、トーゴを破ってW杯ベスト16入りした。韓国にとっては一試合一試合、薄氷を踏む思いで経過を見守っていたにもかかわらず、突然「ニワトリを追いかけていたのに、屋根に逃げられて眺めるしかない犬の気持ち」になってしまったのだ。

 不振でもたついていると批判されても、やはり年老いた雄鶏が恐かったのは、いつでも軽々と屋根の上に飛び上がる実力を持っているからだ。フランスとの引き分けで沸き返えった韓国人を見て微笑んでいたフランス人キャスターも、勝負にはあまり執着しない様子だった街のフランス人たちも、みな実力があるからチャンスは今でなくてもモノにできるという自信や余裕から出た態度だったのだ。 (・・・)」

 という感じです。でもこれって絶対穿ちすぎ。自信や余裕でなくて、自虐とシニカルな態度で、そこに、「外人部隊の不手際だから・・」という差別的責任転嫁が少しという感じでしょう。それをスペインのサポーターなんかはもっと抑圧せずに出してて、「ヨーロッパ同士の戦いにアフリカが出てくるな」みたいな人種差別だったのです。ジダンに対しての帰れコール、マルセイエーズの演奏中や選手名発表中の野次もすごいでした。そして、フランス人はそれに対して、あまり反発せずシニカルに見ていました。自分たちの中にも差別感情があって、しかしそれを表に出せないからでしょう。イラク戦争の時にアメリカからヒステリックにバッシングされても、この立場しかあり得ないんだからしょうがないと我慢してたのも似てます。
 それで、思いがけなくスペインに勝ったものだから、「外人部隊」はたちまち「フランス共和国軍」です。みんながご機嫌なものだから、次の日から空気が変わりました。黒人やアラブ人とすれちがっても、ヴェイラやジダンの親戚に思え、不法移民の子のデモだって、この子達の中から未来のヴェイラやジダンやマケレレが出てフランスに栄光をもたらすかも、と思われてるような感じです。(私は、日本が中国での先のサッカー・アジア杯に優勝したとこを日本でTVで観てひとり盛り上がったんですが、翌日町の空気が全然変わってないのでがっかり。野球のW杯の時は盛り上がったんでしょうか?)
 快進撃のドイツではちょっとゲルマン・ナショナリズムが心配な状況なようで複雑です。イギリスがポルトガルに勝ってたらなんか準決勝はなんか第二次大戦みたいになってたかもという人もいました。結局、準決勝はフランス・ポルトガルになり、フランスの移民の第一はポルトガル系で、どちらかというといい関係です。いや、最初は差別されてたんですが、アラブ・アフリカ系が増えたせいとヨーロッパ連合のおかげで、相対的に家族になったんですね。その昔フランスのカペー朝がカステーリャ王を助けたので、お礼にポルトーとその周辺を分けてもらったのがポルトガルの発祥で、カペー朝は結構長く続いたとかいう因縁もあります。でも、ブラジルはポルトガルの旧植民地だったわけだし・・・もしフランスとドイツと決勝戦ということにでもなれば、アーリア民族対移民見たいになるかと心配です。ベルリンに住んでる日本の音楽家のブログによればスキンヘッドの人は同じマンションの住民でも挨拶もしないとか、黒人は、怖くてネオナチの多い町を歩けないとかありました。フランスでは黒人が怖くて町を歩けないよね、と友達と話しました。
 でもドイツでサッカーが盛んになったのは炭鉱で働くポーランド人移民から来たのだとか、ババリア地方が牽引したとか言われてます。ポーランドもババリアもカトリック圏、カトリック教会が青少年にサッカーを奨励したとも言われてるし、宗教地図も面白いですね。スタジアムにはその宗教の人も祈れるようにチャペルがついてるそうです。もっとも、本当のチャンピオンたちは、「ゴールを決めたいとか勝ちたいとかいう祈り方をしたことはない」といってます。無理と分かってるのでしょう。きっと、最後まで実力を出せますようにとか、事故や病気がありませんようにとか、最善を尽くせますようにとか祈るのでしょう。それが筋で、たとえば日本の神社の「合格祈願」なんて、サッカーでみんな勝てるわけがないようにみんな合格できるわけないのにちょっと変かも、と思ってしまいます。




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