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おしゃべりルーム

68Sekko:2006/06/11(日) 08:14:26
ギグー女史のことなど
 こないだエリザベト・ギグー女史の話をしてたら、今日、うちの町の彫刻家夫婦のアトリエで彼女と偶然出会いました。この週末、町に住んでる画家や彫刻家のアトリエが午後公開されるアトリエ・ラリーみたいなのがあって、11軒のアトリエを回ることができるのです。汗ばむほどのいい天気で、ギグー女史は濃紺のサファリ風ワンピースでブロンドの髪は後ろで束ねてました。化粧気のない顔で、ちょっとぎすぎすしたイメージで、セゴレーヌ・ロワイヤルと自然に比べてしまい、よほど、大統領選にいかがですか、とか言おうと思ったのですが、その場所ではまずいかと思って、普通に挨拶を交わしただけです。彼女はどういうところで展示の機会があるのかと彫刻家に尋ねていました。その後他の画家のアトリエを訪ねたら、そこにはうちの市の「緑の党」の代表(彼女の娘は昔私の生徒だった)であるアンヌ・デオ女史が来ていました。この二人に出くわしたことで、そうか、フランスでは芸術は政治のツールなんだと改めて確認しました。
 私は21日の夏至の音楽フェスティヴァルの夜、市役所のホールでコンサートをするので、御影石のオブジェを舞台において照明で遊んだらきれいだろうなと物色してたんですが・・その彫刻家は数年前に死んだハンガリー人の彫刻家ピエール・セケリーを知っているといったので、私もセケリーに頼まれて評伝を訳したり、セケリーについて論孝を書いたことがあるんですよ、と話がはずみ、オブジェを貸しますよ、と言ってくれました。でも、照明技師との打ち合わせがますますややこしくなるから使わないかもしれませんが。
 画家のアトリエも何軒か回りました。うちの通りの少し先のアトリエに1点気に入ったのがあって、そのうち購入するかも。ここのところ2点続けて絵を買ったので、ちょっとセーブするか迷ってます。まだ支払い残ってるし。
 それで、ギグー女史ですが、夏の光の中でじっくり観察してみると「小柄でやせぎす」というのが目立ちました。セゴレーヌは若さがあって長身だし、今勢いづいてるから、オーラもでてきたし・・・たとえばヒラリー・クリントンって、長身の夫のそばにいると小柄に見えますが、なかなかの長身です。アメリカには今、ヒラリーのためか、女性大統領がヒロインのTV番組のシリーズがあるのですが、そのヒロインも、180センチ以上の長身です。男と並んでも見た目に堂々としているというので違和感を薄め、視聴者に少しずつ慣れさせようというわけです。メディアの時代の政治家にとって、「見た目」というのは恐ろしい、ギグーは、端正な美女でフォトジェニックですが、空間の占め方が少なすぎると思いました。政治家なのに政権だけでなく、これほど自分が外見に左右されること自体に動揺します。日頃
Etre 画大事でparaitre には興味ないと思っているのに。
 ある女性彫刻家のアトリエには、「Creer, c'est vivre deux fois」(創造するのは2度生きること)というカミュの言葉が座右の銘として貼ってありました。この2度というのは時間的でなく、「別の次元で生きること」と彼女は言いました。




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