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おしゃべりルーム
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新刊お知らせなど
共謀罪、その後どうなりましたか?それなりに盛り上がりましたね。障害者自立支援法案の時にも、もっと何とかならなかったかというのが心残りです。
今日5月10日、中央公論新社から『レオナルド・ダ・ヴィンチ−伝説の虚実』という単行本を出します。哲学、エゾテリズムから、欧米比較まで、マニアックなところから最近興味をもっている分野まで、ちゃんとつながってるお気に入りの1冊なので、ぜひ、お読みください。今日発売の『文藝春秋』にもダヴィンチ・コードについて記事を書いているのですが、その奥座敷がこの本です。
18日発売の新潮45にCPEの話を書いたのですが、編集者と話していると、結局フランス人の反応は日本人には全然分からないのだ、と言われてしまいました。それで、説明ばかりしてるうちにあまり本質に切り込めなかったかも。記事からカットした部分をそのうちこのサイトに載せましょう。
このところ、書下ろしをひとつと、聖ヨセフに見られる父親像、18世紀啓蒙時代のフェミニズム、無神論の系譜、の3テーマの資料読みのほか、奴隷制と植民地主義についてあれこれ調べています。日本人は黒人と直接の接触がなかったので、また幸いだれからも組織的な奴隷にもされなかったので、わりと良心の呵責が少ない分野かと思っていたのですが、調べれば調べるほど、「痛い」話です。そのうち一部を考えるタネにUPしておきます。西アフリカの黒人奴隷制に対して、啓蒙主義者はおかしいといって、ヨーロッパではフランス人が最初に廃止したのですが、それが、もろ植民地政策につながったのです。フランス革命がテロルに逸脱したり、フランス人は志は高くてそれを実現させるエネルギーもあるのに、すぐ低きに流れて、理念を消化してないことを露呈してくれます。でも20世紀の終わりに奴隷取引に関わった国で唯一、奴隷制を人類に対する罪にわざわざ認定するなど、ちゃんとつじつまを合わせて責任を取っているのは偉いかも。昨年春の法案の中で植民地に関するポジティヴな見解を入れて批判された条項もあっさり削除したし、それなりにけじめをつけるのは好感があります。
とにかく、植民地とは奴隷制の発展的解消なんですよ。それが理解できるとショックです。そして、「相手に選択の余地のない安い労力を調達して自分の生活のグレードを上げると」いうことの快楽って、原罪のようにどこかにあるような気がします。親からすべてを享受していた赤ん坊の万能感の名残なのでしょうか。全ての悪は何と人間的なのでしょう。怖いです。
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