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おしゃべりルーム
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知識人の役割
このアメリカ(アングロサクソン)のピューリタニズムに切り込んだ竹下さんの共謀罪に対する根源的な批判は、実に鋭く、非常に冴えていますよね。最近はあまり流行らなくなりましたけど、ふと、「知識人の役割とは」ということに思いが至ります。この「知識人」という語は英語や仏語でどう表現するのかわかりませんが、かつてレイモン・アロンでしたか、邦題で「知識人の阿片」という本を書いていましたし、「9・11」以降、いちばんシャープな言説を吐いてきたチョムスキ、ーが繰り返し、「知識人であることの役割と責任」ということも言及しているんですよね。私の周りでも、普通の人は会社に勤めていて、夜遅くまで残業で働かされていて、こうした共謀罪のような危険な法案までなかなか思いをめぐらすことは難しいですよ。でも、鋭敏なセンスビリティを持っている人であれば、「何か変だぞ」というカンは働くと思いますが、じゃあ、「どこがどういうふうに具体的におかしいのか」という部分まで、言葉として表現はなかなかできないですよ。そこの壁を埋めるために、「知識人(という名の有閑人)」が存在し、警告を発する役割を担っていると思います。私は100歩譲って、日本の政府与党が、アメリカの愛国者法猿真似のこんなトンデモ法案を成立させようとするのは、まだ、理解できるし、全然、許せるのですよ。だからこそ、こうした権力の横暴にきちんとした批判を加え、まっとうな方向に持っていかせるのが、まさに「知識人の役割」でしょう。劣化がひどいんですよ。こういうときに文明的な視点から、きちんとした批判行為ができなかったら、何のために学問を身につけているのか、と言いたいですよ。同じ慶応仏文出身ということで、敢えて、今回は名指しさせていただきますが(少なくとも私には批判する資格がある)、福田和也に荻野アンナが「沈黙」してますよね。こういう動きが起こっているのをもし、知らないのであれば、「無知」ということですし、もし、知っててどう言っていいのかわからないのであれば、「無能」ということですし、知っていても敢えて見て見ぬフリをしているのであれば、「野蛮」、「臆病」ということでしょう。いったい、何のためにフランス文学を、そして、フランスを研究してきたのでしょうかね。新潮45は福田和也が連載を持っているので、竹下さんの論文が掲載される来月号でどんなことを言ってるか、注目ですね。
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