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おしゃべりルーム
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スコットランドの話
スコットランドのホームレス政策のレポートを読んだので、ちょっと紹介したくなりました。「またか、うるさい」と思われる方は読まずにスルーしてくださいね。フランスは、ホームレスが市町村に対して住居の権利を求めることができる法案を作るにあたって、今たぶん世界で唯一この法律を施行させているスコットランドの実態を調べました。ちなみにスコットランドの議会は1999年以降、教育、保健、農業、社会正義について、ブリティッシュ議会から独立しています。United Kingdom の国際政策に反することはできません。
それで、このホームレス法(Homeless Scotland Act_)が2003年にできるまでに、1985年から議論が重ねられてきました。今は、2012年までにすべてのホームレスに尊厳ある住居を提供するという計画になっていて、3分の2くらい達成できたといいます。まず1987年に、母子家族を優先して住居が提供され、しかし、前の住居を家賃不払いで追い出されたときに本当に収入がなかったかなどの審査がありました。2001年の新法で、この審査がなくなり、その代わりに住居提供1年後に生活状態のチェックを受けることになりました。2003年には、高齢者、慢性病者、知的障害者、精神障害者、刑務所や病院や軍隊から出てきた人で職業教育を受けられなかったひと、性産業やドラッグやアルコールの犠牲になりそうな18歳から20歳の青年らが対象者となり、住居申請をしている人の75%が該当するそうです。2012年にはこれらの条件も撤廃して、一人のホームレスもなくすることが目標だとか。
この対策のためにNGO と市町村の住居課と政治家が共同することになり、市町村はホームレス援助のボランティア・サーヴィスを組織せざるを得なくなりました。首都のエディンバラでは、45万人の人口に対して5000人のホームレスがいて、市のサーヴィスに申請すると、パーソナルなカウンセラーがつきます。観光地であるエディンバラ城のすぐ下にある元兵舎が、回想されて一時宿舎になり、そこでは、30人の入居者のために20人の人が働いていて、その費用は入居者一人当たり一日150ユーロ(2万円ちょっと)になるそうです。20平米の個室で、ペット可、大体4ヶ月で、新住居に移ります。それまでのホームレスの一時避難所は、暴力が支配していたり、犬を連れていけないので拒絶する人が多かったそうです。
知的障害があるために特殊施設を回ったあと、社会から排除されて4年間路上で暮らしたロスさん(52歳)の例がありましたが、今は2K のアパルトマンを与えられて、住宅手当150ユーロと、The Big Issue(ホームレス機関紙)を売ることで得られる収入を計算して予算を組んでくれるアシスタントがついています。彼の愛犬であるシェパードのロッキーの餌代もちゃんと予算に入ります。
それまでは、福祉の住居を提供する時は、文句があるならそれまで、という態度だった福祉課の人が、お客に接するかのように、福祉受給者の満足度を第一に考えるようになった、それは意識の革命だったといいます。
しかも、これだけ聞くと、そんな金、いったいどこから払うんだ、と思うかもしれませんが、実は、公共の場からホームレスをそのつど排除したり、抜本的解決なしにあちこちの福祉施設をたらいまわしにしていたときの方が、金がかかっていた、というのです。考えさせられます。
スコットランドとフランスでは規模も違いますし、移民の深刻さも違うでしょう。でも、このロスさんが、熱帯魚の水槽もある快適そうなリヴィングで愛犬とくつろいでいる写真を見ると、他人事ながら、こちらの精神衛生にいいなあとつくづく思いました。パリにもシェパードをつれて物乞いをしてる人をよく見かけますが、物乞いをするような人がシェパード飼うなよ、犬がかわいそう、と感じたこともありました。でもある若いカップルのホームレスが、動物愛護協会から犬を手に入れてから少しずつ社会に復帰する意欲が生まれてくるドキュメンタリーを見て以来、偏見はなくなりました。犬といい関係を築けた人は自分に自信をとり戻せます。
これからもホームレス対策先進国スコットランドのことを時々チェックして、希望を分けてもらいたいです。
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