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おしゃべりルーム
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小寄道さま
今は純粋に自分の覚え書きで書いているので、説明が足らなくてすみません。小寄道さまの質問とこの答えをブログに転載するつもりです。
まず、今のマクロン政府のディスクールは、個人的というより、やはり意識下に4/10の大統領選を踏まえているのだと思います。今日(3/3)マクロンはようやく出馬を表明しましたが、新聞上で「手紙」の形をとりました。予定されていたマルセイユの第一回ミーティングもキャンセルしました。フランス大統領というのは「外交と軍事」のトップなので、今の状態でマクロンの再選は決まったようなもの、第五共和制はじめての、首相との政党ねじれのない二期目となることでしょう。
マクロンがプーチンと今年もう9度も話しあったようですが、個人的に親称で呼び合う関係だったのは事実です。互いが好きなタイプという印象も受けます。
でも、今回大活躍しているのは、エネルギーや軍事で今のEUの中では比較的ロシア依存が少ないこと、そしてフランスが1月からの半年間EU評議会の代表というポジションだからです。メルケルの後のドイツ首相の存在感がまだ薄いこともあります。
でも、思い返せば、2008年の北京オリンピックが始った8月にロシア=グルジア(ジョージア)戦争が勃発した時、EU議長国だったフランスのサルコジ大統領がトビリシとモスクワに飛び、当時のロシア大統領だったメドベージェフに会って調停を試みました。この時、ロシアは5日でジョージア軍を破り、390人の市民が戦死しています。8月半ば、両軍は兵を納め、フランスの提示した平和条約に署名しました。けれどもその後すぐにロシアは、グルジア国土の20%を占めていた自治政府のの南オセチアとアブハジアに基地を残したままで独立を承認、ジョージアはロシアと国交断絶しています。この事件は、ウクライナの事情と似ている部分も似ていない部分もあり、複雑なのですが、今回も、最悪、ロシアがウクライナの親ロシア地域を支配することで終わるだろうと見られていたり、EU やフランスが何をしても、ロシアは平気で条約を反故にするという前例になったりもしました。
ドイツとフランスについては、ブログでも触れましたが、今までドイツはどんなに経済が強くても、二度の大戦の侵略国、敗戦国というスティグマはあり、NATOでアメリカの核ミサイルの基地を提供するという立場でした。アメリカが、中国や北朝鮮もあるし、北方領土もあるし、もうヨーロッパ側の防衛はヨーロッパでやってくれ、というスタンスになったので、ドイツの軍事的自由が拡大しつつあり、それがフランスのストレスになっています。
ドイツが自前の核兵器を持つのは(日本と同様)簡単だと言われています。
アメリカの核の傘に直接入らずに済み米軍基地を提供する義務もなくNATOから脱退した時期もあった核保有国(規模は小さいですが)のフランスがEUでの外交ヘゲモニーを脅かされると警戒しているわけです。
総評って、何ですか?
できる範囲でご質問に答えようとしましたが、うまく答えられたかどうか心配なのはこちらです。
陰謀論の二つのタイプの記事はおもしろかったですね。
皆さんのブログからいろいろヒントをいただいています。
私もよほど、ウクライナ関係の記事のコメント欄を開放しようかと思ったのですが、それでなくても仕事を中断したまま冬休みが終わりそうなので、時事については少しセーブしようと思っています。
フランスは3/14からようやくワクチンパスも屋内のマスク着用義務もなくなるようでほっとします。ウクライナ危機があるから、コロナがなくても求心力を保てるという思惑でしょうね。
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