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おしゃべりルーム

1031Sekko:2021/10/17(日) 19:03:52
テレサさま
ブログのご愛読ありがとうございます。

数学、物理系番組や一般書で数式が登場するたびに、単に「難しすぎる」というだけでなく、何とか基礎に立ち止まって理解しようという気もなくスルーする自分を見て、人文系のものの「難しさ」への想像力が発動した次第です。

『バロック音楽はなぜ癒すのか』は、私とアートの関係を根本的に変えてくれた「綱領」みたいなものでした。その後もサイトやブログのバロック音楽室や音楽、踊りのカテゴリーで各論も深めていっていますが、「分かりやすさ」の配慮はゼロです。

この本は、私のトリオが最初に日本公演をした2003年に同時に発売しました。
私の音楽体験のすばらしさを、一生一度でいいから何とか生で日本の友人たちに伝えたいと思っていた時に笹川日仏財団の助成金を得て、教会やお寺やらで11度のコンサートをやりました。
会場の提供や告知などをしてくださった人も来てくださった人の多くも、演奏者としての私ではなく少数の熱心な読者の方でした。

そのコンサートに当たって、この本を書くことで、私の他の本とフランス・バロックの世界観が連動していることを知っていただこうと思ったのです。

「文化人の音楽趣味」と受け取られないように「音楽之友社」から出していただいたことはラッキーでした。実際は、本の販売をコンサート会場で開始したわけで、「本を読んでから演奏を聴く」という方はゼロだったのですが、この本のおかげで、その後、日本のバロック奏者やバロックダンサーの方々から連絡を受け、さまざまなコラボも実現しました。自分たちが思っていたことを言語化してくれた、と喜んでいただき、私たちのトリオもたくさんのことを学びました。「音楽之友社」というレーベルに支えられました。

この本から20年近く、テレサさまのおっしゃるようなラモーのオペラについての番組が日本で観られるようになったなんて感激です。

私にはyoutubeを配信するような時間も技量もありませんが、確かに、バロックバレエも含めて、音と映像で解説できればすてきです。
でも今の世の中の空気を見ると、コメント不可能なブログやこのサイト以外にすべてのSNSを避ける方針は変えられないと思います。

そういう「分かりやすさへの努力のない」ものを読んでいただいてこうしてコメントいただけることを感謝しています。

そういえば確かに「階名」「音名」が違うとか、変ロ短調、とか、日本の音楽漢字用語って、なじみがなさすぎですね。日本でも音大に行ったら、「イロハ」など誰も使わずアルファベットです。
フランスはコンセルヴァトワールの中級クラスまで階名も音名も区別せず、四分音符は「黒」、二分音符は「白」とプロの音楽家も一生使っています。すごくハードルが低いのに、小学校で教えられていないのは残念です。




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