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鷹目遊里史板
460
:
夕凪
:2009/03/02(月) 01:12:31
渡辺寛 と 芥川賞 ?
●先日、図書館で渡辺寛氏の「詫びる」を探してきました。
なお、氏の小説が掲載されていた『文學評論』(ナウカ社)は
1935年6月号ではなく、1935年6月発行の臨時増刊(新人推薦号)でした。
『文學評論』と言う雑誌はプロレタリ文学雑誌であり、
そこに発表している渡辺寛氏もプロレタリア作家の一人でした。
●その雑誌の編集後記の前に、新人推薦号に掲載された作家を紹介した
一文がありましたので下記に転記しておきます。
渡辺寛について 徳永直
??「詫びる」の作者は、電球職工である。
??「文藝街」の同人で、まだ若い生え抜きの労働者である。
彼はこうした工場の職工が罹りやすい喘息をもって居り、
工場の夜業とそれと闘いながら、短時日のうちに「詫びる」を書きあげた。
従ってこの作品には、構想においても、表現上の按配やにおいても、
いろいろ難点がある。たとへばその半ばにおける工場のグループの
人々の集りのところでも、作者はツイ道草的になったり、
特に全体において形象化が不十分で、説明に堕している傾きがつよい。
しかしそれにも拘らず「詫びる」は、一貫した作者の追及してゆく
労働者的情熱のためか充分に読者を最後の一行まで引摺る迫力を
失ってはいない。
特にこの中で読者として教えられるものは、現在の工場における
労働者大衆の姿である。(中略)
この作者は、現在の進歩的な若い労働者が多くは持っている経歴に
くらべても、決して負けない経歴を持っている。
従って若いブルジョア文学青年に比較にならぬ程大人である。
??「文藝街」は、こうした労働者の若い作家達が沢山集っている
グループであるが、その一人として渡辺寛君を推挙したように、
今後読者の前に、ドシドシと推し出したいものである。
●渡辺寛さんはいつ頃“文藝街”から“女性街”に転向したんでしょうか !?
そう言えば宇能鴻一郎さんも純文学(第46回芥川賞受賞)してたし・・・・
やっぱ“リピドー”は偉大なんですね !!
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