Re 感想について
「宵越しの金は持たない」では生活が成り立たないでしょうから、実際は二重底になっているのでしょうね。つまり、その感性はよく解釈するなら対人的・対外的な振る舞いの願望の美とでもいうのでしょうか。吉本さんは、自己欺瞞や作為を日常生活レベルまで詰めてきた人ですから、わたしはそんなところはないと思います。東京の自分の住む地域というものに対する受容と拒絶の劇も当然あったものと思いますが。また、現在では個々人が背負って来る地域性が均質化されていますから、その地域性の強度は近代ほどではなくなっているように思います。現在では、個々人の背負ってくるそれぞれの家族性が問題になってくるように思います。この件に、直接関係するかどうか分かりませんが、