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26佐藤公則(管理者):2017/02/23(木) 08:39:33
Re: 「農の感動」について
 こちらの問いがしょうもないために、世話をやかせてしまってスミマセン。

 まず作物を収穫しようということがあって農事のさまざまな段階を経ていくときに、いろいろ感動することがあるんだよということですね。
 種を蒔いて芽が出た。茎が伸び葉が育ち花が開いた。やがて実がなり、収穫が近づいてくる。今では当たり前のことだけれども、当事者となればそのいちいちの体験、出会いに、またいちいち心が動かされることがあるということだと思います。
 田畑を有しているひとは、次の年も当然のように作物を植え付け、収穫することをくりかえすことになる。そして、たしかにここまでのところではぼくの疑問が入り込む余地は皆無だと思います。

 その上で、なお考えますと、この「農の感動」というものはあくまでも農事の上からは二次的な産物というところで、メインにはなり得ないことのように思うのです。ところが、最近かすかに感じるのですが、あたかもこの二次的な産物をメインとして農事をはじめようとするひとが出てきた、あるいはそういう風潮が感じられる気がします。これはぼくの勝手なイメージで、あてになりません。あてにならないので勝手に自分で考える以外にないのですが、この一種静かな農のブームは、現代人の植物的な生命過程への回帰願望みたいなものかもしれないと考えたりしています。でも、よくわからないんです。若い人から定年退職後のひとまで、世の流れに逆行するごとく農に向かう、その衝動に底流するもの、あるいは渇望の本体が。




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