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欠陥コピペ王

3同人α総務:2014/09/01(月) 21:24:16
医者井戸を掘る
◆2002年9月 初登場です。
「わたしたち」とアジで使い慣れた言葉を繰り返すものの、
それなりに自分の言葉で本の紹介をしています。




秋の気配も近いようで・・・・・     2002年 9月22日(日)21時41分29秒
The Apple・・・・New York のこと、O氏の英語物知り帳を見て、懐かしく思い出しました。20年前の80年代、ニューヨーク、マンハッタン、それも昨年の9月11日のテロで倒壊したWorld Trade Center(north)に勤務した4年間のこと。この頃よくThe Apple と使ってたし、あちこちの看板にも大きなリンゴの絵があったもの。ただ本当のアメリカらしさは、New York にはないなあというのが率直な感じでした。ところで月一回の最近読んだ本の書評を。

医者井戸を掘る
                        中村 哲 著(石風社)

 確か今年の1月か2月ごろの国会審議で、昨年の9.11以来、注目されはじめたアフガン問題で、参考人として意見を求められた著者が、“皆さんはアフガンという現場の現実を知らないで机上の論議ばかりしている”というようなことを言ったため、多くの自民党議員からクレームがでた・・・・というような新聞の記事を見たことがある。そのような記憶があって、この本を図書館で見つけて読んでみた。

著者の略歴は、1946年福岡生まれ、九州大学医学部卒業。国内の診療所勤務を経て、1984年4月パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任。以来17年に亘りハンセン病のコントロール計画を柱にした貧困層の一般医療に携わる。そして1986年にはアフガニスタン無医地区での診療活動を実践し、診療所設立や無医村地区での診療活動などのNGO活動を精力的に遂行、とある。
 本書はもともと医者である著者が、PMS (ペシャワール会医療サービス、1983年に著者のパキスタン・アフガニスタンでの医療活動を支援する目的で結成された日本の民間海外協力団体)の仲間等と共に、2000年6月から始まったアフガニスタンの未曾有の大旱魃に遭遇して、早急な水源確保の対策を迫られ、井戸を掘る悪戦苦闘の記録である。
 私たちは昨年9月11日(米国同時多発テロ)以降、米国の軍事攻撃の標的となったアフガニスタンの不幸についてはいくらか知っている。しかしそれ以前のこの国に対してどれほどの関心があっただろうか。この大旱魃についても、かろうじてWHO(世界保健機関)が警告を発していたが、まともな国際的対応は皆無であった。1200万人が被害を受け、400万人が飢餓に直面、餓死寸前の者100万人と見積もられた。問題は医療以前にあった。とにかく医者である著者が“病気は後でも治せる。ともかく生きのびてくれ!”と言わざるをえない深刻な状況があった。
 確かに私たちは数字に麻痺してるいかもしれない。「百万人が餓死」などと報告書では簡単に聞くことができる。しかしこの著書が言うように、実際の修羅場を目前にすれば、それは生易しいものであるはずがない。それに診療地域が無人化すれば、医療どころではないだろう。そして著者たちの苦闘の活動の結果、2,001年8月末現在、作業地600ヶ所、うち512ヶ所の水源が利用可能、約20万人以上の難民化を防止する一大事業となり、所によっては、戦乱と渇水で一旦無人化した地域を再び緑化し、1万数千名を帰村させるという奇跡さえ現出できたのである。


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