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本当に頭がおかしくなってるどうにかなりそう
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:
誰そ彼
:2023/04/16(日) 10:41:36 ID:JbOqFE.s0
生老病死の憂患についてもう少し書きますね
仏教では、人生における苦しみを「四苦八苦」と説きいます。今も、大変な苦労を強いられたときなど「〇〇で四苦八苦だよ」などと言いますが、元は仏教から出た言葉です。
はじめの「四苦」は、「生・老・病・死」で、人生の根源的な苦しみを指します。人は生まれ、その瞬間から死に向かって動き出し、そして老い、病に侵され、やがて死を迎える。誰も逃れられないことですが、この四つは人生最大にして最も根本の苦です。
この四苦に付随し、人が社会生活をするうえで避けられない苦があります。「愛別離苦」は、愛する人(物)と別れなければならない苦しみ。「怨憎会苦」は、会いたくない人(物)とも会わなければならない苦しみ。「求不得苦」は、求めても得られない苦しみ。「五陰盛苦」は、心身に受けるさまざまな苦しみ。これらと前の「生・老・病・死」と合わせて「八苦」といいます。
つまり「四苦八苦」は、人生の苦しみの諸相を表した言葉なのです。
しかし、他はともかく、なぜ生まれ出ることが苦しみなのでしょうか。そもそもなぜ「四苦八苦」を説いたのでしょうか。
人生には、楽しいことや幸せもたくさんあるのに、「人生は初めから終わりまで、すべて苦だ」といわれると、目の前が真っ暗になって、生きる意欲をなくしてしまうかもしれません。
確かに、人生には楽しいこともたくさんあります。何も、ことさら暗い気持ちで生きていく必要はありません。
しかし、どんな人であれ悩みや苦しみのない人生はありません。「四苦八苦」を避けて通ることなどできないのです。
だから、「先ず、その現実を直視せよ」と、仏教は説くのです。ありのままの現実を直視し、その苦悩を乗り越えるとほんとうの喜び、揺るぎない幸せ、明るい人生がある。そして、その苦悩を乗り越える道を「仏道」というのです。
おもしろいもので、夢が大きければ大きいほど、志が高ければ高いほど、乗り越えるべき壁は大きく高くなるものです。そして、それをしっかりと乗り越えたとき、喜びもひとしおに感じられ、そうやって人は大きく成長していくのです。
そう考えれば、「四苦八苦」も前向きに受け止められるでしょう。
さきほど、苦悩を乗り越える道を「仏道」という、と述べましたが、日蓮聖人はそれを具体的なかたちで「お題目の信仰」として示されたのです。
日蓮聖人の時代、四条金吾という堅信な信者がいました。
その四条氏、あるとき信仰問題で主君と対立し、同僚からも白眼視されるような事態に立ち至ったのです。その苦悩を打ち明けられた聖人は、懇切な指導の返書を認められましたが、その結びにある象徴的な一句を紹介します。
ただ女房と酒うちのみて南無妙法蓮華経と唱へ給へ。苦をば苦と悟り楽をば楽と開き、苦楽ともに思ひ合せて南無妙法蓮華経とうち唱へゐさせ給へ。これあに自受法楽にあらずや。
(四條金吾殿御返事 第十三書)
ひとたびお題目の信仰を人生の柱に据えたなら右往左往することなく、苦も楽もそのまま受け止めればいい。 それが、自受法楽、すなわち根本の幸せというものだ、と。
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