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Japanese Medieval History and Literature

7416:2022/03/13(日) 14:40:32
リリーへの伝言(ペドロ&カプリシャス風)
https://kotobank.jp/word/%E6%97%A9%E6%AD%8C-89147
早歌の異称として、現爾也娑婆と理里有楽がありますが、前者の「げにやさば」は、おそらく、まことにこの世というものは、くらいの意で、後者の「有楽」は織田有楽斎の有楽と同じで(出典はわかりません)、「理里」は、ことわりのさと、つまり、仏国土のことで、快楽(けらく)は現世ではなく来世にある、という意ですかね(これも出典はわかりません)。

今はもういないと思いますが、早歌とは、たとえば酒席で、爺さんが、
鞭聲粛粛夜過河
暁見千兵擁大牙
遺恨十年磨一刻
流星光底逸長蛇
と、頼山陽の七絶を吟ずる感じでしょうか。

追記
https://www.shigin-fan.net/movie/precious/ryuchishu/
小津安二郎『彼岸花』(1958)で、笠智衆が、
「楠木正行、如意輪堂の壁板に辞世を書するの図に題す」
を吟ずる名場面がありますが、彼岸花というタイトルからも明らかなとおり、この旧制中学の同窓会の酒席での詩吟は、亡き戦友たちへのレクイエムになっていて。映画公開の時(昭和33年)、観客はこの場面で泣いたのだろうな、と思われます。
なお、笠智衆の背後、床間の掛軸の絵が藤原鎌足のように見えるのは、私の錯覚かもしれません。
詩吟は、賊将は誰ぞ高師直・・・で終わっていて、監督の意図は不明ですが、これ以上続けると逆賊のため酒が不味くなる、ということかもしれません。
屋外(?)から聞こえてくる祭り囃子の笛の音が哀れでいいですね。




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