Q:
英語を学ぶ際、「直訳」は本当に有効な手段なのでしょうか?
あるサイトでは、「日本語として不自然でも、英語らしい表現を引き出すために直訳が必要」と述べています。しかし、直訳が必ずしも英語の自然な発想につながるとは限りません。
一方で、とあるサイト(makki-english.moo.jp/1howtotranslate.html )では、「日本語としては不自然でも、英語らしい表現を引き出すために必要なのが直訳である」と述べています。しかし、本当にそうでしょうか?
私には "We have a lot of rain in June."という英文を 「私達は6月にたくさんの雨を持っています。」と直訳すれば、"We have a lot of rain in June."という文が すぐに頭に浮かぶようになると思えません。
ところで、現代では 英語は全ての日本人にとって 初めての、そして、半数強の人にとっては 唯一の外国語ですが、江戸時代は外国語と言えばオランダ語が主流だったのは みなさんご存知かと思います。
それで、福沢諭吉は江戸時代にオランダ語を学び、明治になって 英語に乗り換えた文化人としても有名ですね。 当時はパソコンやネットはおろか、カセットレコーダーのような音響機器も存在せず、英語を覚えるのにも現代とは比べ物にならないくらい不便な時代でした。しかし、それでも、諭吉は英語の前にオランダ語を学んでいて、オランダ語は英語に最も近い言語ということもあって、英語に対する抵抗も小さく、これは 私たちが逆立ちしても享受することのできない大きなアドバンテージだったはずです。そして、先ほどの英文なら 諭吉だったら、得意のオランダ語に
"We hebben veel regen in juni."
とすんなり訳せ、英文を起こすにも何の問題もありませんでした。でも、私たちは
諭吉の手法は使えません。そこで、↑のサイトの主のように 日本語を無理やり歪めてしまう 強者まで登場したわけですが、果たして この方法は効果的と言えるんでしょうか? みなさんは どう思いますか?