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連投規制で書けなくなった人あつまれー 3
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オスカー・ワイルドが「嘘の衰退」で取り上げてる女の例がある。
その女は、ある時は哲学、ある時は科学と、自分の趣味の赴く対象を変えていっていた。
その女の友人(嘘の衰退は対話編であり、その片割れ)がある時、滞在先のホテルで発見した雑誌に連載されていたロシア文豪の翻訳物の恋愛小説の中で、
彼女そっくりのヒロインが描かれている事に気付き、面白く思ってその女にその小説を送った。女は酷く興味を引かれたようでその小説を読み出した。
ちなみに小説を書いたロシア文豪は故人であり、その女をモデルにして書かれたという事は有り得ない。
さて、暫くして友人はその連載小説がどうなったか気になり、確かめて見ると、何と最後にそのヒロインはつまらない男と駆け落ちをしてしまうのだった。
やれやれ酷いオチだなと、そのことを友人であるその女に知らせようと手紙を送ったら、もうの手紙の着く前に女はつまらない男と駆け落ちしていた。数ヶ月後に捨てられたらしい。
数年後、その女と再会した友人は、なんであんなことをやったのだと聞く。すると女は小説を読んでいるうちに自分はそのヒロインを真似して続かねばという衝動が強くなり、頁の最後に到るとそれが恐怖に近いものになった。
そして、主人公が最後に行った通りに現実でそれを模倣した。これが模倣本能の非常に悲劇的な例の一つだと、友人は語る。
この女に俺はちょっとマミさんを代入していた。
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