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2022/10/30「最後のウィトゲンシュタイン」

5おぐす:2022/10/26(水) 20:13:53
ウラサキさん
「確実性の問題」の邦訳版は全集だけなので、今回は直接お読みになる方も少ないと思っています。
ウィトゲンシュタインのテキストには往々に見られる形式ですが、ご指摘のように各節分ごとに読解を試みても
内容は自問自答の体裁が多く、必ずしも都度都度に筆者の確認が行われるわけでもなく、各設問の前後の関連も
必ずしも明確ではありません。ウラサキさんのご指摘のように主旨が捉えづらく、文章が平明にもかかわらず
読むに平易というものではありませんね。加えてテキストは遺稿を元に纏められたものなので、編集はもとより
作者自身の推敲や選択もなされていない草稿なので、同じテーマがいつも順接されて述べられていることもなく
異なるモチーフが生の状態でメモされていると考えた方がいいでしょう。

「確実性の問題」を全体を通して俯瞰的に語るということは困難でしょう。また特定の箇所だけを逐語的に解釈
しても、テキストの性質からあまり生産的だとも思われません。以上のことを踏まえて、当日は参加者の方々は
テキストの未読ということを前提にして、最後のウィトゲンシュタインがどのような課題に向き合っていたのか。
「確実性」をどのようなものとして捉え、何を考えようとしていたのか。思索の契機としてなぜムーアの論述を
選んだのかそのような場所から私の身の丈の設問を「確実性の問題」の幾つかの設文と絡ませながら提出しつつ、
皆さんの多様なご意見を伺うことができればと考えています。

参加者の皆さんはテキスト未読でかまいませんし、ウラサキさんのように英文テキストをお読みになっていても
結構です。私は発表者なので、身の丈で臨むといっても何の裏付けもないことばかりの内容では申し訳ないので、
邦訳のテキストに加えて、以下の論文、資料を参考文献として読んでいます。もちろん参加者はいつどのような
スタンスからでもご自由にご発言ください。

発表者の参照した文献
「ラスト・ライティングス」(ウィトゲンシュタイン)「ウィトゲンシュタイン」(マルコム)「外部世界はいかにして知られうるか」(ラッセル)「観念論の論駁」(ムーア)
「ラスト・ライティングス」以外のウィトゲンシュタインの著書は適宜参照。


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