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2022/6/12 ヘーゲル「法の哲学」と共同性の倫理
1
:
おぐす
:2022/04/26(火) 09:45:29
産業革命以後の近代における資本主義という経済システムと国民国家という共同性は、ことのほか汎用性が高く、思考実験や小規模なコミューンを除けば現実的なオルタナティブは見当たりません。資本主義も国民国家も地域限定的にはどのような政治体制とも共存しうるポテンシャルを蔵しているようです。
当面、わたしたちは市場というシステムと国民国家という共同性の外部で生きることは甚だ困難であろうと思われます。「法の哲学」を契機として、近代のパラダイムともいえる自由、所有、権利、が成立する根拠を、いわゆる近代家族、市民社会、国民国家という共同性から眺めることができればと考えています。
大部の著作である「法の哲学」の詳細なテキスト解釈は目的ではありません。「法の哲学」の構成に沿って、著者の意図や要旨をたどるかたちで梗概の提示はしますが、ヘーゲルに固有の用語や概念に拘泥することなく、基本的には参加者が各々の言葉で自由に発言してくださればよいかと思います。
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