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2021/5/2 私的言語は可能か?

101久保共生:2021/07/21(水) 00:42:34
一点補足。

例えば「痛い」というような一般に感覚語と見做される言葉が、感覚(身体の態勢の把握)としてではなく、知覚(事物の相貌あるいは、事物の性質の把握)として捉えられることも、決してあり得ないことではありません。
なかなか例を考えづらいですが、例えば次のような場合などはどうでしょう。
ごつごつした椅子に対して、「この椅子、痛いから、別の椅子と交換しよう」というような場合です。
この場合、ここで用いられている「痛い」という語は、身体の態勢の様態を述べたものというよりもむしろ、椅子の相貌(あるいは椅子の性質)について言及したものと考えるべきではないでしょうか。


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