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スピノザ『エチカ』読書会
78
:
おぐす
:2019/07/03(水) 11:04:11
ムラタさん。
おっしゃるようにドストエフスキーの信仰は、カトリックともロシア正教とも異質ですね。
自分は棺を覆われるまで「不信と懐疑の子」だと言いながら「実際に真理がキリストの外にあったとしても、私は真理よりもむしろキリストと共にあることを望む」と述べる時の
ドストエフスキーのキリストは聖書のキリストを逸脱しています。「私はむしろナロード的だ」という宣言は、ロシアの農村共同体の民衆の素朴な大地信仰が背景にあるように思います。
キリスト教は中世を通じてヨーロッパ各地のさまざまな神々を習合しますが、マリア信仰が10世紀以降に異常に普及するのも、民衆の地母信仰とマリアが結びついた結果とも考えられます。
キリスト単独では民衆の信仰の受け皿にならないので、大勢の聖人たちへの信仰をもって多神教の世界に対応したのでしょう。
スピノザの「神即自然」の概念が「エチカ」の中にどのような方法で、どのように表現されているのか。難解な「エチカ」の叙述ですが、自分なりにスピノザの世界を楽しみながら読みたいと
考えています。
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