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本流対策室/2 板

1766初心者:2012/07/08(日) 20:06:43 ID:TfQ0e6RA
1763のつづきです。

ソシュールの言語学は、人間は世界を正しく認識できていないということを
示していると書きましたが、知覚を問題にしたときにも、おなじ結論に達します。
世界の認識は光を介してなされます。しかも光を介して得た情報は、脳によって
別の情報へと変換されます。知覚の働きを考えただけでも、人間は世界を正しく
認識できないということがいえるのですね。

ソシュールの言語学が示すのは、人間がたんに世界をあるがままに認識できない
ということだけでなく、人間は世界から切り離されているということなのです。

知覚が世界を正しく捉えきれていないにしても、それでも世界とのつながりは
まだしも感じられるものです(少なくとも、わたしの場合には)。ソシュールの言語学
は、人と世界とのつながりは断たれていることを示していると、わたしには感じら
れました。月並みな表現ですが、ソシュールの言語学によってもたらされたのは、
体験したものにしかわからない、真理はもはや手の届かぬところにあると実感させ
るリアルな「取り残され感」でした。

コリン・ウィルソンは、「一見したところでは何の害もなさそうな『つながりを断たれ
た』意識の状態――それが私たちの体力と意味感覚をことごとく枯渇させてしま
うのだ。これは『絶望の淵』ほど華々しいものではなく、まさしくそれゆえに十倍も
危険なのだ」と述べています。ソシュールの思想は、宗教にとっても、現代科学より
も十倍は危険であるということがいえます。


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