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聖典引用 板

953復興G:2012/07/12(木) 01:34:36 ID:84pogn5s

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<第4回 WEB誌友会用テキスト(9)>

『生命の實相』 第1巻

  《實相篇(上) 光明の真理》 より(9)

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   肉体は想念(こころ)の影

 人は心であり、物質は心に思い浮べた想念(おもい)が形に化したものでありますから、人の肉体は心で思うとおりになるのであります。心が感じ、はたらき、または、はたらきを停止するのであって、胃が悪いとか、胃が消化不良であるとかいっても、実は胃という物質が悪いのではなく、胃をはたらかせている心が、何かの機会たとえば食い過ぎたとかお腹が冷えたとかいうことを感じ、それでは消化が悪くなるだろうと思い、その心のはたらきが胃の活動を鈍くし、消化液の分泌を悪くしたので、最初は心に起こった「感じ」なり「思い」なりが肉体が実際病気になるまでにまず病気になって肉体の活力を止めてしまうので、昔から病気とは気を病むということだといわれているのはこういう意味であります。

 ところがたいてい誰でも胃が悪いといえば、もともと心が病んでいるのだということを忘れて、「昨日何々を食べたので」とか、「ついお腹を冷したもので」とかいって物質的方面に原因を求め、その治療にも物質的方法を用いようとするのであります。こうしますと、それでたとい病気が一時回復しましても、おおむねそのため将来において病気にかかりやすい素地を養成します。なぜなら、物質的方法によって病気が治ったということから出発して、生命は物質によって生かしも殺しもできるものだという誤れる暗示を受けることになり、自己の生命の霊妙さの自覚が失われてしまうからであります。そのため、常に生活が衛生法にかない、医者よ薬よといっている家庭には病人が絶えないのであります。

 自己の生命の霊妙さの自覚――これすなわち仏教でいえば正等覚(さとり)を得ることであり、キリスト教でいえば神の子としての自覚を得ることであり、古神道でいえば「尊(みこと)」としての大自覚をうることであります。この大自覚に達するのがあらゆる宗教の目的――いな、人間そのものの目的であり、この大自覚に達すれば、自覚した程度にわれわれに宿っている生命力は発現するのでありますから、キリストのように他人の病気を一言でなおしたり、釈迦のようにいろいろの神通力を発揮することもできるわけで、むろん自分が病気で苦しんだり、生活難で苦しんだりするような、不如意不自由な状態は消滅してしまうはずであります。

 一体ぜんたい、われわれが病気のときに生命の大本源であるところの大生命(神)に頼らないということはあやまりであります。われわれが病気のときにも神はわれわれが健康のときと同様に、われわれになくてならぬものを与えたまいます。否、かえってこの時こそ神を信じ、「神において能わざることなし」の大信念をもって、一心に神に縋(すが)れば、神は必ずわれらを癒し給うのであります。

 あらゆる医術、あらゆる健康法にたよってみたが、それではどうすることもできない、病気はますます悪くなるというようなときになって、看護人や病人は「かなわぬときの神だのみ」というわけで、物質的治療を捨てて、大生命の癒力(なおすちから)に頼ってくる人もあります。迷いにとらわれた人間ほどやっかいなものはないのでして、まずあらゆる物質的な治療法をことごとくやってみたのちでないと、「大生命」の方へ心が向いてこないのであります。だから、そうした人間の心の天秤の中では、「生命」というものと「物質」というものとが常につりあいがとれていないで、「物質」ばかりに心の中を占領され、大自在の生命の自覚がないから病気になるのがあたりまえであります、しかしそういう人でも『生命の實相』を読み、自己生命の本然の自由さを自覚せられるようになると、おのずから病気が実際に回復して来るのであります。

 われわれは二つの主に仕えることはできない。「生命」を信じて、物質を奴隷にするか、「物質」を信じて「生命」をそれの奴隷とするかのほかはない。薬物や衛生の奴隷になっているものは、生命の力をますます萎縮させてしまうのであります。薬を用いると、一時は薬に対する信仰から病気がよくなっても、結局はわれわれは大損害をする。すなわち自己の霊的生命の自存力(じぶんでたつちから)をますます弱くし、われわれの修養の根本目的たるものからいよいよ遠ざかってしまうことになるのであります。これは実に惜しみてもなお余りあることであります。
<つづく>


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