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聖典引用 板
937
:
「訊け」管理人
:2012/07/11(水) 08:48:04 ID:???
<コメント>
明日7月12日は、敬愛する榎本恵吾先生ご命日であります。以下謹んで転写させて頂きます。ご文章は「体験談」であります。榎本先生のご指導ぶりがよく、うかがえると思います。
<謹写文 掲載開始>
合掌 ありがとうございます。
学生の頃、何人かの友人たちと、その頃東京の郊外に住まわれていた榎本先生のお宅に押し掛けて、教えのお話をお聴きしたり、一緒に歌を歌ったりしました。奥様も素晴らしい方で、よくおのろけを聴かされたものでした。宇治に行かれてからはお会いする事もなくなりましたが、書かれているものを読んだり、人から話を聴いたりして懐かしんでおりました。
最近、榎本先生の素晴らしいご指導を知りました。それは、何度も手術を受けている重い病気の子供があり、その父親が、「こんなに聖経を読み、神想観しているのに、まだよくならないのは、やはり私の業が深いのかと思ったり、娘に神の子の自覚がまだ薄いのかと思ったりして落ち着かず、自分を責めたり、娘を恨めしく思ったりしてしまう。どうしたらいいか」と質問された。すると榎本先生は、
「娘さんは神の子であり、観世音菩薩ですよ。観世音菩薩というのは、素晴らしい神様ですよ。そんな素晴らしい神様が、自分を――何とかしてその実相が現れますようにと拝む。そんな思いで――拝んでくれなければ現れないということはあり得ないんです。私は別にあなたに拝んで貰わなくともちっとも困りませんよ。自分で現れる力は十分にありますよと、別に喜ばないんですよ。あなたはただ、素晴らしい神様として、娘さんを拝んでいればいいんですよ。娘さんは『私を拝んでほしい』と言っているんです。ただ『素晴らしい神様、有難うございます』と、拝めばいいだけです」
と指導されたら、それからグングンよくなったそうです。
榎本先生はまた別のお母さんが、泣きながら電話して来られて、「医者が、あなたの息子は白血病でもう危ないと言われた。どうしたらいいか」と、泣いている。それに対して、
「あなたは今、息子を愛しているが故に泣いている。その愛は尊い。その愛は神様の愛なんです。だから息子さんをただ神様として拝んであげて下さい。それだけでいいんですよ。病気だとかなんだとかではない。ただ神様が神様を拝めばいいんですよ」
と、このような事を指導された。そしたら後日、「有難うございました。おっしゃった通りにひたすら息子を神様として拝み、自分も神様であるとして拝んでいたら、すっかりよくなりました」と、喜びの電話があったそうです。
榎本先生は、教えの最後のぎりぎりの所をずっと守り通して来られた先生であったと思います。尤も岳父であられた藤原先生が、「いつもいつもこの心境でいる事は難しい」と笑っていられたとおっしゃり、自由自在に神の子として現世の生活を楽しまれた自由人であられたと思います。
再拝
<了>
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