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聖典引用 板
933
:
a hope
:2012/07/10(火) 07:08:59 ID:kJvHf4/g
人生読本 谷口雅春先生著
第十三章 詩の朗読による将来の運命の生かし方③
毎日、朗々とした徳山さんのこうした詩の朗読の声が、
朝の澄み切った空気を震わせて響いてきますと、徳山さん自身の魂は振い起つのでした。
「必ず良い運命が来るぞ。『生命の實相』の本の中には、
心に描いて心を明るくして待つものは必ず実現すると書いてあった。」
こう徳山さんは勇み立たずにはいられませんでした。
ところが、徳山さんが心の中に「必ず良いことが来るぞ」と描いていた種は、
とうとう芽を吹き生長する時が来ました。
或る朝、例の通り徳山さんは詩の朗読を終って、貧しい生活のうちにも心だけは勇んで、
奥様も次第に健康になってくるのを喜びながら、フト新聞を開いて御覧になると、
「英語、及(および)独逸(どいつ)語に達者であって、料理店の経営に興味があり、
広告文の上手な人が要る」という、なかなか難しい注文の広告が載っておったのであります。
徳山さんは、これは自分に打ってつけの注文の広告だと思って、
広告の出し主のところへ行ってみると、それは或る口入屋(くちいれや)
【職業をあっせんした業者】から広告をしていたのであります。
その口入屋の主人がいうのに、「もう三十人ばかり、履歴書を持って来た人があって、
今、人数を締切って雇主の方へ連れて行ったからもう駄目です」と言うのです。
しかし徳山さんはそんなことで黙って引きさがるような人でなかった。
と言うのは、徳山さんは『生命の實相』を読んで、「押しの力」の生き方に徹底していられたからです。
生長の家の生き方の中に「思いきりよく、押し強く、勇敢に断行せよ」という一カ条があります。
ちょっとぐらい邪魔者があったからとて退却するようでは何事も成功はできないのであります。
そんな障礙(しょうがい)にも屈せずに勇敢にどこどこまでも進んで行く。
暗いことを考えたり、取越(とりこし)苦労をしたり、心の中でモジャモジャ思いながら引込思案(ひっこみじあん)のようなことはしてはならないのです。
(④につづく)
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