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聖典引用 板
761
:
うのはな
:2012/06/01(金) 13:29:27 ID:???
>759 つづき
当時、生長の家用地として、阿蘇山中十七万坪の土地の話があったが、調査の結果不適当ということになった。
清都理之先生が総裁先生に対して、「阿蘇の土地も生長の家用地としては不適当と思われました」と、その土地を
つぶさに調査した結果を報告申し上げた御返答の最後の一行に、たまたま常松商事から聞いていた
「長崎に今、六十万坪の土地があるようです」と付け加えられたのである。
総裁先生から、「すぐ、その長崎の土地を見て来なさい」と御指示があった。
私は、その長崎の現地に入り、くまなく見て廻った。その土地は中央に殿井手川が流れている。川を遡り、
道もない藪を最後の一滴になる個所まで登り、山に入り谷を渡り、尾根を超え、各所の峯の木の上へ攀じ登って、遠く
大村湾や全山一望の写真を撮した。大村湾が入り込んだ対岸からも撮影して来た。
山また山で岩が多く、生えているのは主に雑木であり、ガスやプロパンの普及しなかった昔、炭に焼く木や、たきぎを伐採
していた山林、原野で、金を掘った跡、硅石が産出した跡などあるが、地質が痩せているので桧の植林位しか利用できぬ地域であった。
第一に山が多くて平地が少いこと、大きな木もほとんどないことなど、清都先生より総裁先生に御返事を呈上した。
「生長の家の用地としては不適当と存ぜられます。土地も痩せていて、桧の植林くらいしか出来ないところであります」
これに対しての総裁先生の御指示には驚いた。
「植林すれば、百年後の子孫が喜びましょう。すぐにその土地を購入して下さい」
理事会の席上、撮影して来た写真と地図などをお見せして、山又山の土地であることなど御説明申上げたが、既に購入の御決意は堅かった。
私たちは、総裁先生の意を承けて早速始動した。ところが、三十万坪程購入が進んだ時点で、色々と障碍が出て来た。例えば、所有者十数名による
共有地の場合、ほとんどの人が売りたくともその内のただ一人が反対すると、その土地はなかなか購入は不可能である。
しかもこの購入予定地全域の土地所有者は四百数十名に及んでいたのである。
つづく
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