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聖典引用 板
758
:
神の子さん
:2012/06/01(金) 07:35:09 ID:kcv2QXTk
人生読本 谷口雅春先生著
何とも言えない尊さありがたさ
この何とも言えない心の底から出るありがたさが最も尊いのであります。
この内から湧き出て来るありがたさの心で何事でもおやりになったならば、
どんな事をしても必ず巧く成功するのであります。
たとえばお針をなさるにしましても、神戸の山田さんという洋服屋さんは、
「洋服を縫うときには、これを着てくれる人が必ず幸福に健康になりますように」
と一針ごとに念ずるようにして縫えと、職人たちに教えられたのでありますが、
そういう尊い深切な心持になられますと、自然とその裁縫も上達してくるのであります。
その洋服屋さんは神戸の人でありましたが、仕立が上手でありましたので、
神戸にいながら、姫路とか、広島辺の注文が来るというほどの洋服屋さんでありました。
注文者が遠方にいるのですから、いちいち仮縫いの寸法を合わしに出張していましたら
往復の汽車賃なども大変ですので、仮縫いはしないでも郵便で注文がくる。
それは大体これほどの体格で、和服は何寸ぐらい着る人だということさえ通知すれば、
全然仮縫いしないでいて、ちゃんとその身体にぴったりと合うような洋服ができるのです。
それだから、どんな遠い所からでも通信で注文がくる。
仮縫いをしないでも、その洋服の着手にピッタリ寸法のあうような仕立ができるというのは、
やはり、「この洋服を着る人が幸福になりますように」というような、拝む心で仕立をせられますから、
この深切な心持が、この拝む心持が、愛の心持が、自他一体の天地を貫くところの気持ちでありますから、
天地を貫いて神戸から姫路や広島まで離れておっても、
そこに心と心でちゃんと相手の欲するような洋服ができるという事になるのであります。
そういうふうになって来ますと、何をしても皆に喜ばれるようになってくるのであります。
仕事が上手になり、勉強が上手になるのも、そういう深切心からであります。
(つづく)
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