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聖典引用 板
618
:
うのはな
:2012/05/08(火) 16:10:09 ID:???
兄弟なかよく育てる鍵
父の臨終のときのうた
わが子らよ 仲よく暮らせと くり返し 言いつつ父は みまかりたまう
ともかく、この我が父は、天才的な教育家であり給うたのです。
学校は小学四年しかでていません。小男で全身から武士のような雰囲気を出していますが、
何とも言えずあたたかいのです。青年のころ、村の大地主の家に小僧で入って使われながら、
金をため、その大地主から愛され、祝福され、藁ぶきの小さな家を建て、そこで母と結婚します。
そして次々と八人の子どもが生れるのです。
この父は、 養蚕の ひまなるときに 死にたしと 春の浅きに 病父は語りぬ
死ぬときも、村の人の迷惑にならないように、あたたかくて、みんながひまなときに死にたいものだと言っていましたが、
その通りになりました。昭和二十七年四月二十七日、養蚕のない日、あたたかい日に眠るように息をひきとりました。
八人の子ども(六男ニ女)が皆丈夫で、先年一人欠けましたが、一番上の兄が八十七歳で、威厳があって愛深く、今も元気いっぱいで
兄弟姉妹の手綱をしっかり握っています。これが父の長幼序ありの教育の成果です。
一番上の兄に一切の権限を託し、次いで二番目、三番目と、それぞれの位置にあって秩序整然たる分限を守るように教育したのです。
この秩序が兄弟仲よく育つ鍵となっています。一番上の兄が父の代理となって一切の兄弟を統率しています。
兄の指揮下にあって、兄弟姉妹全部とその伴侶に至るまで、みんな仲よくすべてが生長の家家族です。
私が河口湖道場の総務をしていますので、この長兄が兄弟家族を一人ずつすべて練成道場へ来てよろこんで練成をうけ、終ると長兄のところへ報告に
行き、こまかい指示をうけることになっています。
父の命日は、この兄の召集で一堂に会してお祭りをします。兄弟姉たち口をそろえて「わが父」を讃嘆します。
地位もなく、名もなく、学もなく、ただ直く清く、父は父の道を歩んでいました。
父の歩んだあとからは後光のような光がさしています。
「父は本当に偉大な高級霊でした」と兄弟たちは異口同音に讃嘆するのです。
黙したる ままにて空を 仰ぎいる 百姓姿の 父のかなしも
十人の 家族ひきいて 小男の 父は畑にて 統べたまいけり
『子育て免許証』 鹿沼景揚 先生著 P32-34
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