したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

聖典引用 板

539a hope:2012/04/28(土) 06:38:40 ID:kcv2QXTk

人生読本 谷口雅春先生著

善い言葉は人生の宝(後半)


人というものは、物を貰う癖がつきますと、相手に依頼心(たよりごころ)が生じて来、却ってその人が堕落することもあります。すなわち深切が却って仇を成すとはこの事であります。あの勤勉家の蜜蜂も、インドの持ってゆけば、そこは花が常に咲いているからよく蜜が取れるだろうと思って蜜蜂を連れていったら、蜜蜂はインドはいつも花があるから蜜を貯えて置く必要はないと思って働かなくなり、いっこう蜜がとれなくなったという事を本で読んだ事があります。

ですからあまり物があり過ぎると、人は働かなくなり、立身出世する必要もなくなって依頼心ばかり増長する恐れがあります。だから物を与える事は賢い智慧をもって適当な与え方をしなければならないのであります。生長の家では「出せば出すほど殖える」という諺がありますが、それでも所わきまえず相手わきまえず、金を無暗にだすようなことではいけません。

出すという事は、物を出しただけではいけないのです。もっと智慧を出さなければならないのです。生命を出さなければならないのです。物ばかり出すのが殖えるのであれば、家の財産を全部浪費して懶(なま)けていれば財産は殖えるということになるはずですが、決して殖えないのであります。物ばかり出すのが、「出せば出すほど殖える」というのではありません。

本当に出して殖えるのは自分の中にあるところの智慧を出し、愛の力を出し、生命の働く力を出して、みんなを生かすことにして出せば、出すほど殖える。ところが智慧を出し惜しみして、生命を出し惜しみしていながら、「私は物を出したが殖えない」と言って小言を言ってもそれは殖えないはずであります。「物質」は本来ないものです。「無いもの」を出しても殖えないのが当たり前です。有るものを出したら殖えるのです。

では、「本当にあるもの」とは何であるか、それは物質ではない。私達の「生命(いのち)」「智慧」「愛」「誠」……これが本当にあるものです。その本当にあるところの「生命」「智慧」「愛」「誠」……を出したとき「出せば出すほど殖える」事になります。金を出すにしても、物を出すにしても、それに「生命」をつけて出し、「智慧」をつけて出すところに、初めてそれがぐんぐん殖えてくるのです。

日本を再建するには力の出し方、物の出し方、節約の仕方には是非とも智慧を出し、愛を出し、生命も出し、力も出す、そうすれば出せば出すほど無限に物が殖えて来る、せまい日本でも、資源(もの)が足りないなどの心配はないのであります。今自分の手許に合っても要らぬものを蔵って置くのは、その物の生命を生かさない事になりますから、そういう品物は、紙屑でも何でも出して循環させる……そうすると出せば出すほど殖えます。紙屑でも糸屑でも布切れでも何一つ捨てないで、それを有用の方面に出す―――こういうふうに、智慧と愛と生命とを出すようにすれば、到る所に宝が満ちている。この世界は無限供給の世界であります。

(第9章「他人の生かし方」終り、次回から、第10章「働き方の生かし方」へ)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板