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聖典引用 板
472
:
復興G
:2012/04/20(金) 12:42:27 ID:ojEbkDH2
<つづき>
谷口雅春先生『實相と現象』より
『「七つの光明宣言」解義』(8)
山や川をわれわれは普通あれを鉱物だとおもっているけれども、あれは鉱物ではないのだ、佛の生命なんだ。草や木は植物だと思っているけれども、あれもやっぱり佛の生命が表れているのだ。国土もこれは、鉱物だとおもっているけれども佛の生命が表れているのだという意味です。そして「有情非情同時成道」の“有情”というのは「情(こころ)のあるもの」“非情”というのは、「情(こころ)のないもの」無機物みたいなものです。情の有る生物も、情の無い無機物と思われているものも、悉く同時に、今ここに、天地いっぱいの「道」を現成しているのだという悟りをえられたのです。
太初(はじめ)に道(ことば)あり
「道」というのは「コトバ」とも読む字です。この字は「首(はじめ)」という字に「辶(しんにゅう)」がかけてありまして、「首(はじめ)に進むもの」が道なのであります。天地の万物がうまれる前の、その元始(はじめ)に、まずあったものが“道”であります。宇宙にミチ満ちておって、一切のもののはじめである。それですからこの「道」という字は「ことば」とも読める字なんです。
「太初(はじめ)に言(ことば)あり、言は神と偕にあり、言は神なりき」というふうにキリスト教の日本訳のバイブルのヨハネ伝の第一章に書かれておりますが、明治時代に和訳された聖書に「太初に言あり」というところを「太初に道(ことば)あり」と書いて、その「道」という字に「ことば」と振り仮名がつけてあったものです。この「道」という字は、ギリシャ語のLogos(ロゴス)という字の訳で、はじめに進むところのもので、宇宙にみちみちているところのコトバであって、人間の口からでる言葉でないから「道」という字の方が当てはまるのであります。いいかえると神の生命(いのち)のことであります。
そこで「有情非情同時成道」というのは、心あるものも、心なきものも同時に――今ここに――神の生命が現成しているのである、というのです。
「現成」とは、現に今成り鳴り響いているという意味であります。「成」というのは、すべてのものは“神”即ちコトバの鳴りひびきによって成就しているのでありますから、それで「成る」も「鳴る」いずれも、語源が同じなのであります。キリスト教の聖書には、「太初に言あり、言は神と偕にあり」という風に神を言として表現しておりますが、神道では、神様を「命(みこと)」といっている。「みこと」というのは、「御言(みこと)」でありまして、コトバであります。宇宙にみちみちている御言(みこと)すなわち言(ことば)が神であります。
「言(ことば)」といっても、宇宙にみちみちている言は、われわれが咽喉からだすような貧弱な言葉ではないのでありまして、宇宙にみちみちている言は、ちょっと想像しにくいけれども、ラジオやテレビが発達しました今では割合に説明しやすいのであります。
宇宙に満つる言(ことば)としての神
皆さん、ここには、ちゃんとラジオの放送局からきている言葉があるのだけれども、皆さんはその言葉を目で見ることができず、耳できくことができないのであります。しかしラジオ・セットを持ってきて、波長を合わせたらちゃんと言葉がでてくるのであります。
もしこのところに放送されている言葉がなかったら、いくらラジオ・セットを持ってきても言葉がでてくる筈はない。いまこのところにはラジオ・セットを持ってきても、持ってこなくても言葉があるのです。だから、ラジオ・セットを持ってきて波長を合わすと、その言葉が現象化してでてくるのです。
そういうように、神様の言(ことば)というものは、耳に聞こえないでも、神様の心のうちに「これを、こうしよう」とコトバで想い浮かべられたら、それが想念でありまして、想念すなわち言葉であります。そのようなわけで、宇宙には、神様の言がみちみちておりまして、それは言でありますから、鳴り響くわけであります。で、言葉が「鳴る」と、全てのことが「成る」ということに成るわけであります。
<つづく>
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