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聖典引用 板
406
:
SAKURA
:2012/04/14(土) 22:11:50 ID:FEa/NNlc
トキ様 へ
観覧者様 へ
こんばんは…ロ−マ字の【SAKURA】です。大変御無沙汰しておりますが…
昨日に続きまして…【仏教典…】からの続きですが…
皆様も御存じの「釈尊…生涯」を、投稿させて頂きます…。
【はじめの第1章…】からで〜〜〜〜〜す!詳しくは???
■昨日投稿致しました >403 からの続きです…。
■第1章 史上の仏
−−−【 第1節 偉大な生涯 】−−−
3.この後十年の間、太子は春季・秋季・雨季それぞれの宮殿にあって
歌舞管絃の生活を楽しんだが、その間もしきりに沈思瞑想して人生を見きわめようと
苦心した。
「宮廷の栄華も、すこやかなこの肉体も、人から喜ばれることの若さも、
結局このわたしにとって何であるのか。人は病む。いつかは老いる。
死を免れることはできない。若さも健康も、生きていることも、
どんな意味があるというのか。
人間が生きていることは、結局何かを求めていることにほかならない。しかし、
この求めることについては、誤ったものを求めることと、正しいものを求めることとの
二つがある。誤ったものを求めることというのは、自分が老いと病と死とを
免れることを得ない者でありながら、同じようにそれらのものを
求めていることである。
正しいものを求めることというのは、この誤りをさとって、老いと病と死とを越えた、
人間の苦悩のすべてを離れた境地を求めることである。今のわたしは、
誤ったものの方を求めている者に過ぎない。」
4.このように心を悩ます日々が続いて、月日は流れ太子二十九歳の年、
一子ラ−フラが生まれたときに、太子はついに出家を決心した。
太子は御者のチャンダカを伴い、白馬カンタカにまたがって、住みなれた宮殿を
出て行った。そして、この俗世界とつながりを断ち切って出家の身となった。
このとき、悪魔は早くも太子につきまとった。
「宮殿に帰るがいい。時を待つがいい。この世界はすべておまえのものになるのだ。」
太子は叱咤した。
「悪魔よ、去れ。すべて地上のものは、わたしの求めるところではないのだ。」
太子は悪魔を追い払い、髪をそり、鉢を手にして食を乞いつつ南方に下った。
太子ははじめバガバ仙人を訪れてその苦行を実際見、次にア−ラ−ダ・カ−ラ−マと、
ウドラカ・ラ−マプトラを訪ねてその修禅を見、また自らそれを実行した。しかし、
それらは結局さとりの道ではないと知った太子は、マガダ国に行き、ガヤ−の町の
かたわらを流れるナイランジャ河のほとり、ウルビルバ−の林の中において、激しい
苦行をしたのである。
5.それはまことに激しい苦行であった。釈尊自ら「過去のどのような修行者も、現在の
どのような苦行者も、また未来のどのような出家者も、これ以上の苦行をした者はなく、
また、これからもないであろう」と言われたほど、世にもまれな苦行であった。
しかし、この苦行も太子の求めるものを与えなかった。
そこで太子は、六年の長きにわたってこの苦行を未練なく投げ捨てた。
ナイランジャナ河に沐浴して身の汚れを洗い流し、スジャ−タ−という娘の手から乳粥を
受けて健康を回復した
このとき、それまで太子と一緒に同じ林の中で苦行していた5人の出家者たちは、
太子が堕落したと考え、太子を見捨てて他の地へ去って行った。
いまや天地の間に太子はただひとりになった
太子は静かに木の下に端坐し、命をかけて最後の思惟に入った。
「血も涸れよ、肉も爛れよ、骨も腐れよ。さとりを得るまでは、わたしはこの座を
立たないであろう。」これがそのときの太子の決心であった。
その日太子の心はまことにたとえるものがないほど悪戦苦闘であった。
乱れ散る心、騒ぎ立つ思い、黒い心の影、醜い想いの姿、すべてそれは悪魔の襲来と
いうべきものであった。太子は心のすみずみまでそれらを追求して散々に
裂き破った。まことに、血は流れ、肉は飛び、骨は砕けるほどの苦闘であった。
しかし、その戦いも終わり、夜明けを迎えて明けの明星を仰いだとき、
太子の心は光り輝き、さとりは開け、仏となった。
それは太子三十五歳の年の十二月八日の朝のことであった。
<つづく>
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