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聖典引用 板
2834
:
a hope
:2014/05/02(金) 22:41:32 ID:cEpBaIdo
「生命の實相」第36巻 幸福生活篇 p75
『無礙の大道』
五
この実例でもわかりますように、われわれはどんな時でも失望してはいけないのであります。そのままそこがありがたいと、その場その場を生かす生き方――これが一番大事のことでありまして、常に「今」を生きるということが必要なのであります。生長の家の生き方は「今」を生かす生活だと言われています。今ここに生活が植えつけられている。この地球上に生命が植えつけられているということは何か意義のあることでなければならない。
この地上のここでなければ果たすことのできない使命があるために、今ここに生かされているのだと思って、今あるがままをできるだけ百パーセント生きるということ、これが大切です。ひっくりかえって躓(つまず)いておろうと怪我しておろうとどうしておろうと、その時そのままでなければ得られないところの一番いいものが与えられているということを知るのが無礙の大道を生きることであります。
そうすると病気も幸福であるし、災難も幸福である、どんな苦しみも、困難も、みんなその時でなければ得られないところのものがその時自分に得られているというのでありますから、そこにいっさいの呪いがなくなる。初めて天地一切のものと調和するということができるのであります。
「これは嫌い」「あれは嫌い」ということがなくなってしまうのです。これが嫌いであるとかあれが嫌いであるとかいうことがありましたら、天地一切のものと調和できていない証拠であります。そのまま、そこのありがたいことがわからないと災難がやって来ると悲しまなければならない。あるいは病気になるとやはり悲しまなければならない。あの人はわたしにこういう仕打ちをしたから憎いとか恨めしいとか思ったりして、心がひっかかって苦しまなければならないのです。
そこで引っかからない道というのは、今の時今あることが一番いいのだと知ることでありまして、それには自分に「注文」というものがあってはいけないのであります。「注文」を出すと、自分の注文以上のものが出てくると悲しくなる。われわれは常に自分の注文以上のものがすべてわれわれに与えられているのであります。われわれはこれから起ってくるいっさいのことをことごとく予想して注文するわけにはゆかないのであります。注文しないでも注文するより余計に善いものをわれわれは常に与えられているということまず知るのが、自由を得る知恵であります。
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