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聖典引用 板
281
:
「訊け」管理人
:2012/03/22(木) 17:11:37 ID:???
WEB「榎本恵吾記念館」文書館より謹写――
悪あり、罪ありであったならば、1人の子でも堕ろした人が来たら、「自分が殺されてから来なさい」ということになります。人1人でも殺していたら、たとい全宇宙が赦してくれても、自分で自分を赦すことは絶対にできないということは、いつも講話などで申し上げていることです。罪を犯しているけれども気にしないで喜ぶという喜びではないのです。神は罪を犯し給わないから、神の子もまた罪を犯せていないのです。繰り返しになりますが、罪を犯せていないことが喜びなのだということなのです。
人類は、この意味での喜びを味わうことを長い間忘れていたのではないでしょうか。そうした理由から、練成会では「笑いの練習」をするのです。「笑いの大会」ということまでやって、神の子としての喜びを遠慮しないことを練習しているのであります。以前「笑いの大会」で最優秀賞を受賞した人の中に、私が個人指導をさせていただいたときに子供を5人堕ろしたと話していた人がいらっしゃいました。そんな人が、最高の賞をもらっているのです。そして、1人も堕ろしていない人が何も賞をもらっていなかったりするのです。少なくとも子供は堕ろしていないとしても、すでに完全円満の實相を包み隠してこれを喜ぶことをその人が遠慮していたとすれば、それはそれで別の種類の罪を犯していることになるのではないだろうかと、つくづく想わされたことでした。
こう考えてみますと、練成会の行事は、神想観から聖経の読誦、講話、感謝行など、すべて完全円満の實相を遠慮しない行事ばかりであることに気づかされるはずであります。
先日も私がこのことを話して、結局、
「そのまま円満を喜ぶことが懺悔なのですよ」
と言いましたところ、
「私は15人も堕ろしているのですよ。それでも喜ぶのですか?」
と詰め寄るように私に言ってきた人がありました。その人の眼は複雑な眼でした。その眼は、「喜べたらどんなによいでしょう」と訴えている、もどかしさのこもった眼でした。そこで私は、
「喜ぶのはあなたのためではないのですよ。もしも殺し合いの不完全な世界が本当にあるとしたら、神は不完全であり、神はないということになって、神を殺すことになるのですよ。喜ぶのはあなたのためじゃないのです。あなたはどうでもよいのです」
と言ったのですが、そのときついつい語調が強くなりました。するとその人は、
「ああ、私のためじゃないのですか」
と言われて、見る見るうちに表情が明るくなられました。
その場にいて、その光景を見ていた方が、40数年間の罪の重荷から解放されたことを後日お知らせくださいました。實相のそのまま円満なことを喜ばないのは、神を審くということであります。何よりも先に神を赦すことが第一であるという教えが、生長の家の教えなのであります。これが『神を審判く』という青年期の著書に著わされた思想を超えて行かれた谷口雅春先生のお姿であるのです。
尊師谷口雅春先生が、初めての海外ご巡錫でブラジルにお寄りになったときのことですが、「人間は神の子で、罪の子ではない」と話されたところ、それは傲慢だという非難の声があったそうです。そのとき、谷口雅春先生は、
「人間が罪の子であると考えることが神に対して傲慢なのです。神が人間を罪だらけとしてしか造れなかった、ということを認めることは、神が不完全で罪だらけであると軽蔑することになるのであって、人間が神の子であるということは、神が罪だらけでなく、完全であることを弁護しているのです。私は神を弁護する弁護士であります」
と答えられたということです。
すると、その場に本当の弁護士がおられて、谷口先生の話を聴いて「私も神を弁護する弁護士になりたいなあ」と想われたそうです。そしてその方が帰宅してみると、8年間も患っていた奥さんの病気が消えていました。歓迎夕食会のときには、その弁護士夫婦がお二人揃って出席されて体験を話され、谷口先生にお礼を言われたということです。
私たちがそのまま円満の神の子であり、罪の子ではないということは、神のために、神を憎むのではなく、神を赦すために受け入れなければならないことなのです。
http://blog.livedoor.jp/con5151/archives/65570759.html
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