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聖典引用 板

1262復興G:2012/09/07(金) 15:00:39 ID:xKxowNU.
<つづき>
<第6回 WEB誌友会用テキスト>

 『生命の實相』 第1巻

  《實相篇(上)光明の真理 第4章》 より(18)

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 本当の献身とは必ずしも持ち物を神様の所へ持って行くことではない。かくしなき心になって、持ち物のみならず、自分の全部(すべて)が、その生命までも、神様のものだと認めることであります。自分の生命(いのち)さえも神様のものであると解れば、かくしなき心で神の家族の働きができるのであります。生長の家は神の人類光明化運動の現われでありますから、神の家族として同志増加につくしてくださる方にはそれだけの報いが必ずあるものです。

 わたしは何事も生きた事実を語るのであって、こしらえ事をいうのではありません。
 倉田百三氏の雑誌『生活者』に時々寄稿していられた香川県木田郡庵治(あじ)村の阿野義一氏は、『生長の家』の創刊号が出るとともに誌友となってくださった上、この雑誌は実によい雑誌だといって知友の方にも勧め、しばらくのうちに十五人ばかりも誌友を造ってくださったのであります。

 この方は非常に敬虔な仏教信者であって、毎月仏教の先生を招いて村の青年や信心深い人たちに有り難い話を聞かしてあげるための会をつくっていられた。まだ二十歳ぐらいのころから「人生」というものを深く考え、考えれば考えるほど解決のつかない人生の悩みについに行き詰って、はては自殺でもしようかというほど思いつめて思い悩まれたほどの真剣な人であります。
 この方は造り醤油屋の嗣子(あとつぎ)になっていられる方でありましたから、別に経済に困るから悩まれたのではありません。また自分の身体(からだ)が病弱なために悩まれたのでもありません。純粋に「人生」というもの、「人間」というもの、「欲望」というものなどのことを考えて死ぬほどに思い悩まれた。まだ二十歳という若さでこんな問題にこれほど悩まれたというのでありますから、どんなに阿野氏の人格が生まれつき真剣であったかがわかるのであります。
 わたしはこの話を聞いたとき阿野氏の人格の本気さに頭がさがった。
 そのころ阿野氏は人生の悩みを解決するために、一室に篭(こも)って合掌静坐してお念仏を唱えていられた。するとある日、氏に霊覚がひらけて光明輝く仏土のような状態がありありと拝まれた。光明遍照のその世界のありさまを自分の目でありありと御覧になったとき、氏の今までの暗黒な人生の悩みがあとかたもなく消えてしまって、あとには歓喜と法悦とが心を満たしているのであった。この光明遍照の世界を見せしめられた霊覚は一ヵ月ばかり引きつづいて持続した。
 あまりの歓喜、あまりの法悦に、氏の心のうちにはもう一度、前のように「人生」というものに悩んでみたいという気が起こったのであります。氏は「もう一度人生というものに悩ましてください」といって祈られた。するととつぜん、実にとつぜん、氏の霊覚が停止し、光明遍照の世界が眼界から消えてしまった。それ以来、氏は自分の求めた祈りのとおりに「人生」について悩みつづけられて、やっと近ごろになってその求めた人生の悩みを克服せられたのであります。
 氏はこのように真剣な人格をもっていられる方でありまして、先年、村会議員の選挙のあったときにも、村民全体から立候補を勧められたが自分で進んで立つということをせられないで、その騒然たる浮世の名利(みょうり)の仕事をあとにして、四国から海を越えて「道」を知るべく、はるばるわたしの家すなわち当時の生長の家出版部を訪ねて来られた。けれどもやはり氏はその選挙に当選せられた。
 氏の霊的体験をわたしが聞いたのもその時の事であった。わたしも語った。氏も語られた。「道」の話は尽くるべくもなかった。
 氏がはるばる生長の家出版部をたずねて来られたのは、ともに「道」を語り、「神」を語ることが主要の目的ではあったが、もう一つそれに付随した願いがあった。それは自分の義兄が昨年の四月精神病となり、鳴門の阿波井島保養院に入院してもう十ヵ月あまりになるけれども少しも快(よ)くならないから、わたしに頼んで治るものなら治してもらいたいと思っていられた。しかしわたしに会ってみると、わたしが実に忙しい生活をしているので、氏はそんな私事をわたしに頼むことができず、ただわたしにそんな病気をわずらっている義兄があることを話して、それを治す方法を相談された。わたしはここがこのまま極楽浄土であること、病気などは念のあらわす影であって実在でないこと、したがって義兄の精神異状も本来無いことなどを話しました。阿野氏は喜んで帰られたのであります。
<つづく>


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