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聖典引用 板

1248復興G:2012/09/07(金) 14:46:29 ID:xKxowNU.
<つづき>
<第6回 WEB誌友会用テキスト>

 『生命の實相』 第1巻

  《實相篇(上)光明の真理 第4章》 より(4)

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 また、高橋正雄さんの雑誌『生』の第二巻第十一号に三輪栄子さんの火事にあったときの実話の筆記がのっていますが、それにも似たようなことが書いてありますから、その一節を次に抜粋させていただきます。

 「後から考えてみますと、神さまのご都合はおそろしいものと思いますが、わたしは子供に小さい時分から、夜分寝る時にはすっかり着物を着替えさせる習慣にしておりますが、その日に限って頭が痛くて、どうも気分が悪くて、シャツもズボンも着たまま寝させました。
 わたしも頭が痛くて寝つかれないので、うつうつしておりましたが、その時にパチパチという音がしましたので、雨が降って雨だれが落ちる音かと思っておりましたが、そうするとなんともいえない音がしますので、何かひっくりかえったのかしらんと思っておりましたが、ひょっと起きて障子を開けて工場に出ますと、上一面に燃え上がっておりました。……」

 三輪栄子さんは、その夜、頭が痛かったために、自分は寝つきが悪かったし、子供を寝巻に着かえさせずにいたので、いざ火事だという急の場合にすみやかに子供をつれて避難されることができたのであります。
 おそらく、三輪さんのお宅が火事にあうということは「念の世界」ではあまりにも確定的にできあがってしまったので、これを止めることはできなかったのでありましょう。
 しかし、火事が起こるということは避け難かったにしても、焼け死んだり怪我をしたりするような不幸と、信心深い三輪さんの心とは「互いに類でないものは反発する」という「心の法則」によって、互いに反発して、三輪さんは焼死と火傷との渦巻きの圏外へ放り出されざるをえなかったのです。そのためそこに起こるはずになっている火事をそれとなく予知して、三輪さんの潜在意識(おくそこのこころ)は、その晩、三輪さんを眠らせないでおき、子供も避難しやすいように寝間着を着せず常着のままで寝かしつけてあったのであります。

 三輪栄子さんはまたつぎのようにいっておられます――

 「保険に入ります時にも、信心のお陰で、神さまのお引き立てが多いように思われたのであります。最初ある保険に入っておりましたが、その保険会社が新聞に出ましてどうも噂が悪くて不安でしようがないので、これではまさかの時にもらわれぬかもしれないと思いまして、ほかに替りたいと思っておりましたが、その時ちょうど東京火災なれば社長さんも安田さんであるから、まさかの時にはもらえるであろうと思いまして、葉書を出して来てもらいました。ちょうど主人の留守の時に来ましたので保険は捨て金でありますけれども、一万円ぐらい入っておかなければまさかの時には半分もとれませぬからね、などと冗談をいいながら一万円入りました。それは七月のことであります。そうして最初の保険会社の方は解約ということにしました。
 そうして主人が帰られましたからこの事を申しますと、一万円は多い、みすみす捨て金である、こういう一軒屋でうちより火を出さなければ類焼するということはない、気を付けさえすれば火は出ない、一万円も入らなくてもよいといわれましたがわたしは何を始末しておいても、入っておきさえすれば心配がないからといって、ちょうど七月に一回かけましただけで、もらうようになりました。それが唯一回の掛金だけで九千円もらいました。
 そうしてそれを得意先の方に、全部お渡ししまして、あとはどうにかこうにか切り抜けさせていただきました。こん日こういうようにご贔屓(ひいき)になりましてやらしていただいておりますのは、まことにありがたいことだと思っております。……」

 この話でもわかりますように、火事が他のいろいろな関係上、ある場所に避けえられないような場合でも、神によって護られているという強い信念のある人は、護られていないという事実(怪我をしたり損をしたりするような事実)と「心の法則」によって互いに反発しますから、怪我さすような事件や損さすような事件がいかに近くに出てきましても、まるで自分だけは油と水とが混じらないように、自分の身体とその不幸とが別々になっており決して自分の運命にまで不幸がしみこんで来ることがないように自然になるのであります。
<つづく>


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