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聖典引用 板

1247復興G:2012/09/07(金) 14:40:41 ID:xKxowNU.
<つづく>


<つづき>
<第6回 WEB誌友会用テキスト>

 『生命の實相』 第1巻

  《實相篇(上)光明の真理 第4章》 より(3)

   -----------------------

 この「念の世界」でできあがるという事件は、すでに永劫の昔からできあがっていて、もうちょっとも変えることができないものであるかといいますと、決してそうではないのであります。「念の世界」でできあがる事件も、宇宙に満ちているいろいろの生物の心の働きの組み合わせにしたがって、時々刻々作られてゆくのであります。

 大きなあらすじの事件は、多くの「念」の働きを成立要素としてこまかい事件よりも早く、いわばむしろ、多数の「念」の多数決で決ってゆくのでありますが、それとて「進行中」のものであって、できあがってしまったものではありませんから、ある事件を起こしている「念の要素」の変化によって、またその事件は変わってゆくのであります。ここにわれわれの運命を支配しうる自由があるのであります。

 レイヌの霊視した状態とはしだいに少しずつ変化しているのでありまして、後に霊視した状態ほどけっきょく物質世界にあらわれた時の状態に近いのであります。つまり、これは最初に「念の世界」にできた事件が「物質世界」に顕われて来るまでには或る時間がかかる、その時間のうちに「念の世界」に起こった事件を修正するようにしたら、「物質世界」にはその修正したとおりに事件が変わって顕われて来るという事実を示しているのであります。

 われわれの災難とか不幸とか病気とかいうことも最初は「念の世界」に造られるのでありますが、これも「物質世界」に顕われてくるまでに「念の世界」にまだ事件があるうちに、修正(なお)しておいたら、災難が災難にならず、不幸が不幸にならず、病気が病気にならずに「物質世界」にあらわれてくるのであります。

 つまりメタフイジカル・ヒーリングというのは「念の世界」における事件を修正しておいて、こん後「物質世界」へそれが映って現実の事件として出て来るさいに不幸や不健康をなるべく出さないようにする方法だということがいえましょう。

 しかし多勢の「念の総合的力」で強く決ってしまった事件、たとえば災難は、われわれがいかに精神統一をして、その反対の思念をしましても、その事件を起こらなくさせるということはできないのであります。そういう場合には、われわれ自身の心がその災難の渦中にひきつけられないような健全な信念をもっていさえすれば、災難は起こりましても、「類で無いものは反発する」という心の法則によりまして、たとい災難を受くべきもののみがその災難の渦中に巻きこまれましても、自分は、その災難の渦の外へ放り出されことになるのであります。

 米国カリホルニア州ロスアンゼルスの心霊治療家ピー・ハワード夫人の手記には次のような一節があります――

 「ある日わたしは朝食後の皿を洗っていました。その時わたしは数マイル隔たったところに住んでいる友だちを訪問したいという気が起こりました。わたしは仕事を簡単にすませて外出の服装をととのえました。その時とつぜんわたしの気分が陰欝になり、何者かに押しつけられるようで、外出がとてもいやになりました。どうしてそんな気分になったのかわたしには判りません。
 わたしは服装を整えながら、気分を引き立てようと努力しました。とうとうわたしは帽子をかぶって片手に手袋をはめながら戸口のところまで出ました。しかしどうしたことだか、とても耐えられない憂鬱に襲われてわたしは部屋へ舞い戻らざるをえませんでした。わたしは部屋へ戻るとひざまずいて、『神よ、いったいこれはどうしたことですか』と尋ねました。とつぜん、その答えが強いシッカリした声で聞えました。
 『家にとどまれ!』
 わたしはその声にしたがって家にとどまることに決めて、帽子を脱ぎ、手袋もケープもかなぐり捨てると、わたしの気分は晴れやかに明るい気分になってきました。
 わたしは『家にとどまれ!』という声だといいましたが、声というほかに説明のしようがないので声と仮にいったのであります。誰かがわたしを尋ねて来ようとしているので家にとどまっているように神から命ぜられたのだと思いました。
 ちょうどそれはわたしが宗教家として、また霊的治療家としてたった最初の年でした。しかしその日は誰も訪ねて来ませんでした。夜になってもいぜんとして誰も来ません。それでわたしは『なんのことだ、ばからしい。友だちのところへ訪問したらよかった』という気がして来ました。
 ところが、ちょうどわたしの乗るはずになっていた列車に大事変が突発して多数の死傷者ができたのでありました。……これはわたしの多数の経験中の一つです。わたしはわたしの直覚に従って失敗したことはありません。」
<つづく>


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