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聖典引用 板

1246復興G:2012/09/07(金) 14:39:48 ID:xKxowNU.
<つづく>


<つづき>
<第6回 WEB誌友会用テキスト>

 『生命の實相』 第1巻

  《實相篇(上)光明の真理 第4章》 より(2)

   -----------------------

「ア……ア!……大変です、大変です。恐ろしい光景です!……まあ、ごらんなさい、みんな戦っています。軍人、騎馬の軍人――オオ、なんという恐ろしい戦いでしょう!……血、どこもかしこも、そして火の海です!オオ恐ろしい、恐ろしい皆殺し!なんという虐殺……どこもかしこも死骸だらけです。数千の死体、数千の怪我人。四方八方火の海です――死と火とばかり。市街は崩壊しています!……天井からも炎、大空からも弾丸が降って来ます!……アア……たくさんの軍人が列車に乗っています。戦場へ行く軍人です。……ああ、このたくさんの馬……数千の馬が列車に積み込まれます。列車……列車……数限りがない、数えきれません……。どの列車も軍人ばかりです……みんな殺しに行くのです。……いたるところ、炎の海です! 森といわず、町といわず、国中荒れ果てています……殺人と劫掠とのほかには何もありません。オオ、なんと恐怖すべき光景! なんと恐怖すべき光景! オオ……オオ……オオ!……」

 こういうと少女レイヌは椅子の後に身体をドシンともたらせた。恐怖すべき光景を見せられたので烈しい息をしてあえいでいるのだ。彼女の縮めた手は、私を探しているかと思うと、自分の眼をおおった。

 しかし、恐るべき光景はなんの容赦もなしに彼女の前に展開するもののようだ。

 時々、彼女は自身の叫び声を止めて、眼の前に展開する光景を説明する。彼女の説明では、実際それは活動写真のように見えるらしい。「眼路(めじ)のとどく限り、戦争がつづいています……地上全部、空まで、砲煙弾雨……すべては殺戮(さつりく)と破壊です。それはフランスだけではありません、ヨーロッパ全土です。……フランスは長い間戦争に参加しませんが、ついに参戦します……それは避けがたいのです……」

 霊示の光景はまた変わる。また別の恐ろしい光景、いな、いっそう凄惨な光景といってよい。

「だって……パリです……燃えているのはパリです……オオパリ!……全市が戦っています。どこもかしこも殺し合いばかりです……そのほかに何もありません! 全市が破壊されました……廃虚、ただ廃虚です……建物の壁の一部があちこちにまだ残って煙を吹いています……死屍が山とつんでいます……血の河、血の洪水…それに飢餓が迫ってきます。パンさえない……殺戮を免れた人々も飢餓のために死んでいる!」

 以上はその一部にすぎませんが、ともかく一九一三年二月十四日においてすでに約一年半後において起こるべき欧州大戦を、少女レイヌがありあり見たということは、実に意味深いことだといわなければなりません。どういう点で意味深いかと申しますと少女レイヌのように、まだ物質的世界に現われていない未来に属する事件を眼に見ることができたり、あるいはそのほか今井楳軒氏のあげられた予言のように、未来の出来事を予め知ることができたりするのは、世界の事件は物質世界に出てくるまでに、「物質とは異(ちが)う世界」ですでに形造られていると考えるほかに説明することはできないのであります。

 よくこの点をお考えください。全然無いものは見ることも知ることもできないはずであります。また物質世界にすでに出て来たものが見えるのも当然であります。しかし物質世界にまだ出ていない事件を見たり知ったりできるのは、その事件がすでにどこかになければならないのであります。そのどこかというのも、物質世界にはまだその事件は起こっていないのですから、物質世界のことではむろんありません。そうしたらその「どこ」かは「心の世界」とか「念の世界」とかいうものだと断定しなければならないのであります。

 じっさいいろいろ最近の研究の結果によりますと、すべての地上の事件は「物質世界」にあらわれて来る以前に「念の世界」でできあがるのでありまして、「念の世界」でできたとおりが、物質世界に映ってはじめて地上の事件となってあらわれて来るのであります。
<つづく>


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