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聖典引用 板

1207うのはな:2012/08/30(木) 11:35:56 ID:R80If25o
  私と蘭の花とどちらを愛しているの?  渋谷晴雄 先生

 話は再びハワイ時代にさかのぼる。ハワイは太平洋の楽園だといわれている。
私がハワイに行った頃は、本当にそうであった。人々が優しい心をもって、いたわりあっていた。
それをアロハ・スピリットとか、ハワイアン・ホスピタリティとか言っていた。
 前にも述べた通り、私は一九六五年(昭和四十年)から三年間、ハワイ駐在本部講師としてオアフ島に
暮らすことになった。はじめの一年は単身赴任で、のち家内が来て一緒に生活することになった。

 当時はハワイの生活水準は、日本と比べてだいぶ高かったようである。一ドル五十セントだったが、日本の円の
感覚からいうと1000円ぐらいに当った。道路が整備されていて、車もやたらに多くはなく、女性ドライバーには男性は
道をゆずったりした。日本のわれ先に走る車の混雑と比べると、優雅で心あたたまる車の運転で、さすがに太平洋の楽園だ、と思った。

 ある日、白鳩会連合会長といっしょに家庭訪問をした帰り、食事をしに日本レストランに寄った。
そこの店の女主人に、白鳩会長が言った。
 「この方が、日本から来た生長の家の渋谷先生です」私ははじめて会った女主人にあいさつした。彼女は、「日本から来られた生長の家の
渋谷先生ですか。それではきょうの食事の代金は要りません。無料にしますからどうぞ何でも召し上がって下さい」
 私は、この女主人が生長の家の信徒さんだと思った。「どうもそんなにサービスしていただいて恐縮ですね」
ところで、白鳩会長に聞いてみると、この女主人は、生長の家とは何のかかわりもない方だという。
ただ彼女は、どんな宗教でも、その宗教の先生に深切をつくすとゆたかになれる、ということを信じているのだ、という。
私は冗談で、白鳩会長に言った。「それはすばらしい信仰ですネ。世界中に普及したいですネ」

 その女主人はお坊さんにお布施するといったセンスで無料サービスをしてくれたのだった。
そういう宗派にとらわれないやさしい愛の心が、ハワイの人々に息づいていた。

 ある日、教化部で早朝行事が終ったあとのこと。だいたいハワイでは、朝が涼しいので人が集まりやすく、
早朝行事には100人以上が参加した。朝の行事が終ると、人によっては、教化部でパンとコーヒーで朝食を済まし、
会社に出勤した。私は教化部の隣にある、生長の家がオーナーになっているアパートに住んでいた。そして私は毎朝早く教化部の
鍵を開けて皆さんを迎えていた。早朝行事が終ると、教化部で働く人が来るまで一応鍵をかけておく。
だから用事のある信徒さんはアパートの方に訪ねてきた。

 その日は朝食を食べていたら、一人の白鳩会員の方が訪ねてきて、
「先生、これさしあげます」という。何かと思うと靴下だった。そのあと、また一人が訪ねてきて、
靴下をプレゼントしてくれた。私は不思議に思って、ふと自分の足を見た。すると靴下が破れていたのだ。
気がつかず早朝行事で壇上に坐っていた私の靴下から足が見えたわけで、さっそく靴下を買ってきてくれたのだった。
それにしても深切な人々だと感謝したことであった。

つづく


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