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聖典引用 板

1139a hope:2012/08/19(日) 08:21:29 ID:r8H4x9xE

人生読本 谷口雅春先生著

クーエの話

フランスのナンシーという町に、エミール・クーエという薬剤師がおりました。
薬剤師というのは、この薬はどういう成分が入っているから、
どういう病気に効くとういうことを研究した専門家です。

或る日、クーエのところへひとりの病人が薬を買いにまいりまして、
「こういう名前の薬が欲しいから売ってくれ」と申しました。
するとクーエの店にはその名前の薬はありましたが、
もう古くなって成分が変っているから、その薬だけの効目(ききめ)がないことは明らかでした。

クーエは「今その薬はあるにはあるが腐ってしまって成分が変っているから、売ってあげても効きません」とお断りしました。
するとその病人は「その名前の薬であれば効くのだから、腐っていても何でもよいから売ってくれ」と言いまして、
とうとうその薬を無理に買って帰りました。

数日すると、その病人はクーエのところへお礼にまいりました。
「あの薬をのんだら、おかげでその病気が治りました」と言うのです。

クーエはびっくりしてしまいました。
なぜならその薬は腐って性質が変ってしまって、もう効かなくなっていることが、
薬剤師の自分にはよく分かっていたからです。
「効かないはずの薬がなぜ効いたか」クーエは考え始めました。
(つづく)


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