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聖典引用 板
1104
:
復興G
:2012/08/10(金) 18:27:05 ID:xKxowNU.
<第5回 WEB誌友会用テキスト 1>
『生命の實相』 第1巻
《實相篇(上) 光明の真理》
「第三章 あらゆる人生苦の解決と実例」より(1)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
第三章 あらゆる人生苦の解決と実例
光の子とならんために光のある間(うち)に光を信ぜよ、われは光として世にきたれり。(『ヨハネ伝』第十二章)
皆さんが「生長の家」の説くところを読んだり「神想観」を実修したりして、神の子たる自己の生命の実相に触れ、真理をさとって病気(その他の人生の凡ゆる不幸)が治るのは、他の類似の治療法のおよびもつかぬ根本的な治療であります。なぜなら、それは自己の生命の実相が自覚されてくるにしたがって、本物でない、ウソの、仮の、迷いの、実際はありもせぬのにあるようにみえているいろいろのあらゆる人生苦が、あたかも光が輝き出せば闇が消えてしまうように消えてしまうからであります。
他の治療はすべて、毒をもって毒を制するとでもいいましょうか、無明(まよい)をもって無明を征服するとでもいいましょうか、ともかく一つのまちがった信念――たとえば、病はあるという信念――を、他のまちがっている信念――物質(薬)が生命を補うという信念――によって破壊する方法であります。病があるという信念よりも、薬が生命を補うという信念の方が強く働けばこれで病気はなおるのであります。
生命みずからで治せ
「薬が生命を補う」という信念で病気が治るのは、いっけん、非常に結構ではあるけれども、同時にそれは逆に生命は薬によって、補填しなければ完全ではない――という消極的信念を喚び起こすことになり、自己の「生命」それ自身の完全性の自覚をそれだけ弱めることになります。自己の「生命」に対してその完全性を自信することができなくなったが最後、その人はもはや物質の奴隷または家来であって、物質によって生殺与奪の権を握られている悲惨このうえもない人間になるのであります。それでは霊的療法なら他の霊力ある人に頼って治してもらってもよかろうといわれる方があるかもしれませんが、それは薬物療法でも霊的療法でも結局は同じことであって、自分以外の他の物に頼らねば自分が自分を治す力がないという信念をつぎこまれるということは、しょうらい自己の「生命」が生長の本道をたどってゆくうえに重大な障害となるのであります。
で、私は皆さんはむろんのこと、皆さんの知人のかたにも、「みずから起て。生命みずからで治せ。何ものにも頼るな」の一点張りで押し通したいのであります。「生命」みずからの力で自分自身を治すことができるならば、なんの弊害もない、弊害がないばかりか、治すたびごとに「生命」自身の霊妙な力についての自信ができてくるのであります。
真理はなんじを自由ならしめん
「生命」自身の力で治すには「生命」とはいったいどんなものであるかということを知らねばなりません。表面の心で知るだけではなく、奥底の心で知らねばなりません。「生命とは神の子である」――一言にしてこういえばなんでもないけれども、なかなかこの真理が本当にわかる人が少ない。本当にこれがわかれば自分で自分を治すことができる。病気だけではなく境遇でも運命でも自分で治すことができる。治すのでなく、真理を本当に知ったときひとりでに治っているのである。つまり、キリストのいった「真理はなんじを自由ならしめん」とはこのことであります。釈迦のいった「大覚(さとり)をうれば因縁を超越してしまう」とはこのことであります。「真理を知る」というのも「大覚をうる」というのも、ひっきょうは自分の生命の本質すなわち実相を知ることで、これができれば因縁を超越して完全な自由がえられるのであります。その人は因縁を超越しますから、物質的な原因結果に束縛されるようなことがけっしてなくなる。遺伝がどうの、体質がどうの、冷たい空気がどうの、固い食物がどうの――そんなことに縛られないで「生命」それ自身の本質の完全な状態――すなわち「真の人間」が表に出てくる、そのときすなわち病気が治ってしまうのであります。
<つづく>
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