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聖典引用 板
1061
:
金木犀
:2012/08/03(金) 14:27:21 ID:auusu5IE
日本再建の道を拓くもの(15) 谷口雅春先生 『生長の家』誌昭和57年8月号
日本でも徳川生物研究所長の田宮博士が行っているのである。この緑藻は一日十倍にふえるという繁殖率をもっていて、太陽エネルギーの吸収率は普通の農作物の四十倍以上、反当り収率は米の三石(四百五十キロ)、大豆の百二十五キロに比べて4,5トンである。栽培法の改善によってなお収量を増加し得るのである。田宮博士は「年中ひまなしに働かされたのではクロレラだってたまるまい。たまには休ませた方がよくはないか」と思いついて間欠的に日光を照射する工夫をしたら、これだけで忽ち倍近く収量が殖えたと云う。その成分は蛋白質42、脂肪22、澱粉24、灰分12、ビタミン各種豊富と云うように頗る栄養価が高いのであって、殆ど人造肉と云っても好い位だと云われている。
池や沼などがなくてもビルディングの屋上を栽培池として、それにその建物にに住む人の排泄物を消毒し、清浄澄明なる化学肥料とでもする装置を発明して、必要に応じて、階上の栽培池に配給栓一つひねればその適当量の肥料を送ることが出来るように工夫するのである。かくて人口問題、居住問題、食糧問題が解決すれば、殺人的人工流産の必要はなくなり、戦争の危険はなくなり、食糧として肉食に匹敵する緑藻の類を食するのであるから、人類相互の殺戮だけではなく、あらゆる生物を殺すと云う悪業の因を断ち切ることが出来るのである。
人間が生物を殺して生きていながら、人類だけが殺し合いの戦争をしないで平和に生活したいと考えるのは、すべての業は循環する、一点一画といえども、播いた種子は刈りとらなければならないと云う原因結果の法則と矛盾するのである。人類の平和は先づ生物を殺さないことから始まらなければならないのである。最近、生長の家の誌友にして万国生類愛護協会の会員たる小牧久時君から次の様な平和愛好の感情に満ちあふれた手紙が来ているので、平和日本再建の基礎は、こう云う深’い’生’類’愛’護’の’し’み’じ’み’と’し’た’感’情’から生まれて来るのであって、平和を戦い取るごとき好戦的な感情から来るものでないことを知って頂くためにその手紙の一部を次に再録させて頂く……筆者は京都薬科大学微生物研究室の先生である。
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