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1033金木犀:2012/07/28(土) 23:30:32 ID:auusu5IE
日本再建の道を拓くもの(7)  谷口雅春先生  『生長の家』誌昭和57年8月号

外人記者もみとめる日本の美風

ここまで書いたとき昭和二十七年六月号の『文藝春秋』が私の机に届けられた。それには1948年、英国のタイムズ特別記者として初めて日本に来て、八ヶ月滞在したトレイシー女史の日本観が『占領下とは専制下のことか』と題して書かれているのである。傍目八目の喩えの通り、宣伝にのせられていた日本人自身には却ってわからず、占領軍自身にも気がつかないで潜在意識で日本を弱体化そうとしていたことも、第三者から観るならば比較的公平にその事情がわかるのである。さきにあげた日本の或る大新聞の記者はラフカディオ・ハーンが日本婦人を賞めたことを明治三十七年の古い出来事であり、封建的産物にすぎない日本女性の従順と無我献身を何の賞める値打があるかと云う風に、日本女性をあたまから卑しめてかかっているのであるが、日本人記者よりもトレイシー女史のような、第三者的外来記者の方が、日本の善さをもっとよく知っていてくれるのである。日本人よ、もっと日本国と日本人自身とに自信を持たなければならないのである。女史は次のように述べている――
「私は日本人が質朴で優雅で、美しいものを愛し、自然を敬うのに感嘆した。彼らの社会風習は、多くの点でヨーロッパの風習よりもすぐれているように思えた。だが、このデリケートな文明国は多年、西洋がつかみ合いの衝突をするような危険な目にあって来た。そして今や西洋はこの国を圧倒して、できればこの国を生み出した精神までも、破壊しようと思っていたのだ。西洋では実際次のように言っていた。我々はいろんな機械装備をもっているから、原子力や大砲も、巨大な爆撃機や艦隊もあるのだから、人間がすぐれているにちがいない。君たち日本人は、我々の家、我々の物質、我々の知識をもつことはできないが、我々の風習や倫理を、君たちに教えてやることはできると。……」(『文藝春秋』昭和二十七年六月号127頁)

日本人の多くも、欧米の物質文明のそして武器の優秀に暗示されて、日本民族自身の「ヨーロッパよりもすぐれている」社会風習を「封建的」と云うただ三字の評語をもって葬り去って、家庭制度は封建的である、女性の従順は自覚が足りないのである、争議をせず奉仕的に働くのは人権を尊重しないのである、姦通や人工流産を法律で取締るのは民主的ではない、大多数の人は「性の自由」をもちたいのである……等々と云う風に、そのもっとも尊い日本の社会的風習の部分を捨てることにいそしんでいるのは遺憾である。(つづく)


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