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生長の家政治連合と「今の教え」を考える

861うのはな:2012/03/17(土) 12:15:47 ID:El6gIMAw
  脱原発も原発推進も同じ

「原発やめろデモ」がお祭りとして楽しいのはわかった。だけど、それがどれだけの社会的インパクトを与える
ことになったのだろうか。
 ナオヤ(二十六歳)は「何が本当かを知りたい」と思ってデモに訪れた。
しかし「お祭りみたい」な光景を目撃して、「デモって何の意味があるんだろうね」と悩んでしまったようだ。
 実際、この日のデモがどれだけの社会的インパクトを与えたか不明だ。たとえばデモが行われた四月十日、
東京都は都知事選の投票日だった。選挙では原発存続かどうかが一つの争点となっており、現職で原発推進の方針を
表明していた石原慎太郎(七十八歳、兵庫県)の選挙結果が注目されていた。
他の候補者はニュアンスの違いこそあれ、脱原発を掲げていたからだ。

「原発やめろデモ」に来てしまうくらい意識の高い人ばかりだから、みんな当然選挙を済ませてから高円寺に来たのかと思ったら、
そんなことはなかった。議会制民主主義の国では、デモよりも投票行動を通じた意思表示のほうが「脱原発」に近づくと思うのだけど。
「原発やめろ」というのは一見、非常にわかりやすいメッセージだ。
福島第一原子力発電所が事故を起こし、放射線物質がだだ漏れという状況の中で、多くの人は「原発をやめろ」という訴えに共感するだろう。
だけど原発維持派と「原発やめろ」派は、明確に対立しているわけではない。
たとえば在特会は「日本の電力を守ろう!原発の火を消させないデモ行進!!」を四月十七日に渋谷で行ったが、そこでの主張は実は「原発やめろ」派とあまり変わらないものだった。

 在特会の代表は演説する。「私個人は原発なんてなければないでいいと思っている。しかし代替エネルギーがないんで仕方ないんです」と。
あれ?意外と普通である。ていうか「原発やめろ」デモに参加した人の意見とも近そうである。
 おそらく「原発やめろ」と思っている人でも、今すぐに日本中の原発を止めるべきと主張する人は多くない。
それは在特会が主張するように、現段階で有効な代替エネルギーがないからということは、「原発やめろ」派はいったい何を主張していることになるのだろうか。
是が非でも原子力発電所を増設したい「原発積極推進」派を批判することにはなるだろうが、当面の間は原子力発電に頼らざるを得ないと考える「原発維持」派と大きな立場の違いはない。

「原発やめろデモ」と「原発の火を消させないデモ」の違いは動員数くらいだ。
「原発の火を消させないデモ」は参加人数が約三十人。在特会が東京で開催したデモでも過去最低の人数だったという。


『絶望の国の幸福な若者たち』 古市憲寿 著


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