したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

生長の家政治連合と「今の教え」を考える

503トキ:2011/09/30(金) 19:41:39 ID:wTFlIQZo
強権と個人的自由

 閉鎖系社会が長期に存続するために重要な条件は、社会の構成要員の多くが満足して
生活することです。幕末に日本を訪れた欧米人は、「民衆が生暗にすっかり満足してい
るという事実」に驚嘆しました。渡辺京二氏は名著『逝きし世の面影』で、江戸時代後
半から明治初期に日本を訪れた欧米人による膨大な報告・見聞記・日記・考察を分析し
ています。そこに見出された事実は、彼らが日本では専制政治が行われ個人の自由が一
切存在しないと教えられていたにもかかわらず、日本人大衆は幸福であり礼節と親切が
ゆきわたっていることでした勺
 この一見矛盾する現象は、江戸時代にはわれわれの理解する「近代市民」としての自
由(たとえば国政において投票する権利と自由)がなかったにもかかわらず、「村や共
同体の一貞であることによ′って、あるいは身分をいし職業による社会的共同体に所属す
ることによって得られる自由」があったからだと説明されています。つまり幕藩権力は
年貢の徴収や、一揆の禁止や、キリシタンの禁圧といった国政レベルの領域では強権を
振るったが、民衆の日常生活の領域にはできるだけ立ち入りを避けていました。
 武士は城下に集められていたため、農村部では実際には百姓による自治が営まれてい
ました。幕末、長崎海軍伝習所の教育隊長カッテンディーケは、「日本の下層階
級は(中略)むしろ世界の何れの国のむのよりも大きな個人的自由を享有している。そ
して彼等の権利は驚くばかり尊重せられている」と報告しています。。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板