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死んだらどうなるの?

42hijk:2012/01/28(土) 06:03:07
>>41
ご返信ありがとうございます。

なるほど確かに「自のクオリア」というのは軽率な表現でした。
私の瞑想(妄想)の中身をもう少し因数分解してみると…
 ・あらゆる思考や知覚の対象では無い、それら全てより内側の
  イマココXが、常に計算・更新され続けている。
 ・そのイマココXを捉えようとすると、それはもう、仰るような
  対象化された自己Sに変質してしまう。
 ・その自己Sよりも内側のイマココXがすぐさま再構成される。
 ・でもやっぱりXを捉えようとするとそれはSに転落する。
…と、こんな感じで、このような計算の連鎖が現象的意識の中核に
あるように感じられるのです。そして、この「あらゆるもので無い」
純粋無のような焦点・極限のX(言葉では何とも表現し難いのですが…)、
これを、無色透明無味無臭な自我核と呼びたいわけです。
そして人間の脳は実際にXの連続的再計算をやっている、と。

このようにXの常時更新が行われていることが現象的意識の本質
であり、ここに外来からの知覚情報が結合されるとクオリアが生じる、
と考えれば、クオリアは常に変化するとしても、それら全てでは
無いXは仮想極限的焦点として志向され続けており、これこそが
「私」の同一性、連続性の正体なのではないか、ということです。
(そしてパーフィットのスペクトル思考実験にも答えられる。
 Xの焦点化を壊さないような脳細胞の入れ替えを続ければ、
 当然「私」の同一性、連続性も維持される、というわけです。)

このXを自のクオリアと表現したのは軽率でしたが、何と呼べば
良いのか悩みます。心の哲学の領域で、似たようなことを考えて
いる人がいれば勉強になるのですが…。これが「アートマン」
のような考えに近いのかは不勉強で分かりません。勉強します。
Xは理想的には「あらゆるものではない」という意味で万人に
共通な極点ですが、これが主体を否定するという考えと関係する
のかどうかについても、考察を深めてみたいと思います。

>私は時間と空間の実在性を否定するパルメニデス的な絶対一元論
>だけがそれらの問題を解消できると考えています。
>いずれにしても、クオリアや人格の同一性を考え詰めると
>時間と空間の実在性を問わざるを得ないのは確かだと思います。
>だからこそチャーマーズは情報の二相理論において、時空そのものを
>情報空間の間にある関係にすぎない可能性を示唆しているのだと思います。

「パルメニデス的な絶対一元論」「チャーマーズの情報の二相理論」
いずれもしっかり理解したいと思いました。ご指南に本当に感謝
致します。心の哲学に対する自分のモヤモヤ感に、どう取り組めば
良いのかさえ分からなかったのですが、このサイトや、サイトの
該当箇所に挙げられている参考文献なども辿りながら勉強して、
管理者様のように自分の立場をハッキリ言えるようになりたいと思います。


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