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新・生長の家大論争掲示板1
5920
:
名無しさん
:2018/03/18(日) 21:47:36
ざっくばらん―この道三十年― 東山半之助著 日本教文社 昭和四十年
P70
尊師のペンと筆こぼれ話
月光曲の思い出
ある日、高松市天神前の熱心な誌友、森山俊夫青年が私を訪ねて来た。大学の
秀才で、肺結核のため休学療養中の人で、極めてまじめな方。
「先生、仮にですな、谷口先生のお書きなさったものに誤植(ミス・プリント)
でなくて、お間違いがあったとしたら、これを指摘して申し上げることは無礼で
しょうか」と言う。
「そうですね、先生の主張される理義が自分の意見とちがうからって、間違いと
して指摘するのは無礼ですな。君、こんどはどこにひっかかったんです?」
「いやあ、まいったな、先生、ひっかかったんじゃありませんよ。それに理義と
か哲理というような問題じゃないので、そのう、史実とでもいうかな、明確にお
間違いになってることが『天使の言葉』に書かれていますので。僕はたいぶ以前
に気がついたのですが、小さなことを知ったか振りに自慢らしく申しあげてはと、
さし控えていましたが、もし誌友以外のものや、“本の宗教”なんて冷評(ひや
か)している連中から指摘されてはと気がついたので、先生のお指図をいただこ
うと思って来ました・・・・・・」
どうやら事重大らしいので私はその説明を求めると、『天使の言葉』の中に
かの楽聖ベートーベンの、有名なる月光曲は、彼の肉體の耳聾いて、物體の
音響をほとんど辨別しがたき、晩年に到りて作曲せられしに非ずや。
とあるが、月光曲はベートーベンがジュリエッタに熱烈な愛をささげた二十六、
七歳ごろの作品で、まだ耳が悪くなっていなかった時であったと、詳しく説明す
るのである。
「そうですか、それはよいところへ気がつきましたね。僕は音楽にはまったくの
カラ聾で、なんにもわからないんだから、君から一日も早く手紙をさしあげてく
れませんか」
森山君は「谷口先生へ直接手紙をだすなんて、こわくてペンがとれない」など
と渋っていたが、今日にも出しましょうと納得して帰った。
私は新聞社の調査室へ命じて調べさせたら、翌日係りの記者が「百科事典で調
べた上、さらに師範学校の音楽教諭に問い合わせたが、やはりベートーベンの青
年期、初恋の女性に捧げた作曲でした」
という報告であったので、「まあよかった」と安心して、それからそのことは
忘れてしまった。
約半月の後、谷口先生からハガキで私に対し、
「貴市森山俊夫様より月光曲について御親切な御注意をいただきまして、まこと
にありがとうございます。当方でもすでに訂正印刷しつつありましたので、御安
心下さい。私から森山様にお礼状は差し出しましたが、貴下からもよろしくお礼
を申し上げて下さい。ありがとうございます。敬白」
という鄭重なお知らせをいただいた時、私は全身震うほどの感激を覚えた。
このハガキでもわかるように、すでにこの点にお気づきになられて、改刷され
つつあったのだ。本人森山君へのハガキならともかく、なにも周知せぬ末弟子の
私にまで重ねてのハガキとは、なんという謙虚さ、丁寧さ、いや正直さであろう
と感激したのだった。森山君は“雅春用箋”二枚のお手紙を私に示して、涙を流
して先生の浩蕩たる人格を褒めたたえた。そして二人は絶対に他に語らないこと
を約したのだった。
その森山君も、昇天してすでに二十余年。若い奥様に抱かれてよく誌友会で泣
いていた幼子が、もう亡き森山君の年齢になってるだろう!今もなお『天使の言
葉』読誦の際、“かの楽聖ベートーベンの有名なる諸作品は”と唱える時、いつ
も森山君の白い顔と鼈甲縁の眼鏡を思いだす私である。
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